CBCラジオ #プラス!

エスカレーター「立ち止まって」輸送効率が意外な結果に

4月1日から始まった番組「CBCラジオ #プラス!」
フレッシュなCBCアナウンサーたちがその発信力を活かして、時事ニュースからエンタメまで、あなたの朝にちょっとだけプラスになる情報をお届けしていきます。

月曜日は光山雄一朗アナウンサーと、三浦優奈が担当します。

4月1日の放送では、ラジオパーソナリティのつボイノリオさんが登場し、名古屋のエスカレータートークに花が咲きました。

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名古屋のエスカレーター、そもそも何故立ち止まる?

名古屋市では、エスカレーターに乗っている際に立ち止まることを義務付ける条例が2023年10月に施行されました。
違反しても罰則はありませんが、埼玉県に次いで全国では2例目となります。

つボイ「私自身がせっかちなもんですから歩きたがるので…でもこういうのは守らないかん!」

では何故、エスカレーターは立ち止まる必要があるのでしょうか?
名古屋市の交通局によると、理由は大きく2つあります。

ひとつは、歩く人と立ち止まる人がぶつかってしまい、事故に繋がるのを防ぐこと。

ふたつ目は、歩く振動や揺れによって安全装置が作動してしまい、それによって急にエスカレーターが停止して、被害者が出ることを防ぐため。

つボイさんも安全装置のことを知った時に、立ち止まっての利用を守らなくてはならないと強く感じたそうです。

歩く人が激減?効果抜群の実証実験

先日、名古屋市が市営地下鉄の伏見駅で行った、センサーとAIを駆使した実証実験がありました。

エスカレーターを歩いたり走ったりする人がいると、スピーカーで「危険です。エスカレーターは立ち止まってご利用ください。条例違反です。エスカレーターは歩かないでください」と呼びかけるというもの。

このセンサーとAIを導入する前と比べて、導入している期間はエスカレーターを歩く人が半減しました。

つボイ「名古屋市以外から来た人なんかは、何で立っとんねん!俺はどんどん歩くぞ!と。そういうような人にも、名古屋はこういう場所なんですよということをわかってもらえる」

三浦「止まっている人が、悪者みたいに見られる時があるので…」

つボイ「こういうアナウンスがあると心強いですよね」

今回のこの実証実験で使ったこのAIやセンサーを今後どう使っていくか、継続していくことも含めて検討していくということです。

利用者の輸送効率、実際どうなの?

この条例で心配してしまうのが、立ち止まる分、利用者をエスカレーターで運ぶ効率が下がったんじゃないかと、ということ。

実証実験前と比べて、右側を空けて並ぶ人は約8%減っています。
一方で利用者の輸送効率は、実験前とほとんど差がなかったということです。

つまり、2列でしっかりと立ち止まって乗っても、全然その効率的には全く歩くものと変わらない結果となりました。

つボイ「安全であり効率も変わらない。ええことばっかりじゃないですか」

光山「だからこそ普及していってもらいたいなと思いますよね」

今回の条例は、2026年のアジア競技大会で多くの外国人の方が来ることを見込まれての施行となったということです。

立ち止まってのエスカレーター利用。
義務ではなく当たり前となる日は来るのでしょうか。
(ランチョンマット先輩)
 
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2024年04月01日08時05分~抜粋

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