大石邦彦のNOW ON SHARE!

候補者乱立で激戦必至!都知事選の注目ポイントは?

7月に投開票を控えた4年ぶりの東京都知事選。
蓮舫議員が打倒・小池都知事を掲げて出馬表明し、注目が集まっています。

6月1日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーが東京都知事選の戦いの構図について解説します。

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東京都はスウェーデンやチェコに匹敵!?

5月27日、立憲民主党の蓮舫参議院議員が無所属での立候補を表明しました。
現職の小池百合子都知事との戦いとなり、一気に注目が高まりました。戦いの構図を深堀りしていきます。

6月20日告示、7月7日投開票の「七夕選挙」となる今回の都知事選。
東京都の52区市町村長が小池都知事に出馬を要請しました。

大石「いろんな動きが今週あったんですけども」

およそ1400万人の人口を抱える東京都の財政規模は、特別会計も入れて16兆5千億円。
スウェーデンやチェコに匹敵するくらいの予算規模になります。

大石「一国のトップと同じくらいの財政規模のなかで仕事をしていると。すごいです、東京は」

20名以上が立候補するのは過去最多になる見込みです。
その様相を「候補者乱立のバトルロワイヤル」と評する大石。
そうはいっても、やはり強いのは著名人です。

大石「そりゃそうですよね、人口の出入りも激しいですから。有名な人は票をどんどん稼いでいきます。調べてみると1995年の青島幸男さん以降、著名人しか都知事になっていません」

戦略的だった記者会見

青島さんの後、都知事に就任したのは有名作家の石原慎太郎さん、同じく作家の猪瀬直樹さん、国際政治の専門家である舛添要一さんと続きました。
2016年から現職の小池百合子さんも、テレビキャスター上がりの政治家でした。

大石「有名な人が有利なんですよ」

今回の候補の中にもタレントの清水国明さんや、軍事評論家の田母神俊雄さんがいます。

大石「有名人が候補者として名乗りを上げて。このバトルロワイヤルのなかで誰が制するのか?」

そんななか、打って出た蓮舫さんは「与野党対決型」を掲げました。

大石「記者会見を見ていても、戦法としては非常にうまいなと思いました」

自分の土俵に引きずり込むべく、「裏金問題の自民党と付き合いのある小池さん」「公明党も推している小池さん」という印象を強めている、と指摘する大石。

女性同士の対決、どちらに軍配が?

このところ、風が吹いている立憲民主党。先日の衆議院の補欠選挙では、すべて立憲が自民党に勝っています。
先週の静岡県知事選挙でも、立憲の推した候補が当選しています。

大石「そう考えると与野党対決型、4連勝なんです。不戦勝も入れてね」

蓮舫さんは「この風に乗りたい」と確信を抱いたのかもしれません。
仮に落選したとしても、その後の衆院選を見据えた動きだと分析する声も。

蓮舫さんは東京都全域で戦ってきた経緯があり、知名度も抜群。
ただ、前回の参院選では得票数を落としています。
2004年から92万票、170万票(トップ当選)、111万票(トップ当選)と100万票以上獲得していましたが、2年前の選挙では67万票(4位当選)でした。

一方の小池都知事は2016年の初出馬で291万票、2度目の選挙では366万票と上向きです。

大石「(今回は)学歴詐称の問題とかいろいろありましたから。少し下げるんではないか?」

また、大石の注目株は「台風の目」となっている安芸高田市長の石丸伸二さん。
SNSを駆使し、市議会や地元メディアとの対立を仕立て、一躍人気に。ネットメディアの風に乗った候補が、どこまで票を稼ぐのかは見どころです。

いずれにしても知名度勝負ではなく、「都民のための政策を掲げている」候補が選ばれることを望む大石でした。
(nachtm)
 
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2024年06月01日11時42分~抜粋

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