今年のゴールデンウィークは最大10連休となりましたが、歴史的な円安の影響はどこに出ていたのでしょうか?
5月4日放送の『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーがゴールデンウィークの人気の過ごし方についてランキング形式で発表します。
街中でよく見かける外国人観光客
最大10連休のゴールデンウィークですが、旅行や観光にお金を使わず、スーパーマーケットで食材を買って自炊して過ごす人も多いとか。
一方で先週の東京外国為替市場は値動きが激しく、一時期160円を突破したかと思えば、153円になるなど、びっくりしたと大石。
大石「忙しかったですよねぇ。投資家の方は儲けた方もいらっしゃるかもしれません」
皆さんはどう過ごされたでしょうか?
愛知県の城下町・犬山市では「外国人観光客が目についた」と大石。
以前はさほど外国人が多くなかったものの、いわゆるインバウンドの上昇率は全国でもトップクラスでした。
観光協会では「理由はわかりません」とのことですが、犬山といえば国宝犬山城。
大石「外国人、お城好きじゃないですか」
また飛騨の小京都・岐阜県高山市では、最近イタリア人を多く見かけるとのこと。
お国柄か、朝エスプレッソを飲みたいという要望が多く、エスプレッソマシンをわざわざ買い揃えたお店もあるようです。
国内旅行は遠出がトレンドに
かたや日本人はどうでしょうか?
ある調査会社が「今年のゴールデンウィークどう過ごしますか?」と尋ねたところ、ランキング第5位となったのは「運動」。
大石「カロリー消費しようってことですね。個人消費は増えないけども」
お金を使わずに健康になれるのは最高と大石。
そして第4位は「国内旅行」(15.6%)。
昨年はいわゆる「マイクロツーリズム」が人気でした。近場が多かったものの、今年はついに遠出がトレンドに。とりわけ北海道と沖縄が人気だそうです。
大石「いいですよね。北海道行ったら海の幸食べたくなるし」
一方、海外旅行は1%で微増。国外に出る人の割合は未だに少ないようです。
大石「海外旅行はいま円安だから…やっぱり控えてる人が多いってことですね」
第3位は「買い物」(16.7%)。
ただし、昨年と比べると7ポイントも下がっています。
大石「物価高の影響、出てるんじゃないですか?」
賃上げの目安は物価上昇率を超える「5%」と言われています。
ところが帝国データバンクの調べによると、5%の賃上げを達成している企業は1000社のうち、たった3割しかないそう。
大石「生活は楽になっている実感はないと思います。だから買い物を控える人が多いんじゃないでしょうか?」
第1位は…不動のあの場所
第2位は「外食」(20.5%)。こちらは昨年と変わりありません。
そして、第1位は「自宅」(34.2%)。昨年と同じ結果となりました。
大石「安心しますね!自宅でゆっくり過ごすんです。世の中の動向を見極めている人が最も多い」
ちなみに、ゴールデンウィークにかける一人当たりの平均予算額は2021年が15,908円。
一昨年(2022年)は16,407円。ここまではコロナ禍でした。
昨年(2023年)は27,870円。約1.7倍に増えたものの、まだコロナの影響があったといえそうです。
そして今年は…27,857円。ほぼ昨年と変わらない金額です。
物価高が始まったのが3年くらい前。専門家によると、この物価高はこのまま進むとの見通し。いったん落ち着くことはあるにせよ、下がることはほぼ考えられないそうです。
ゴールデンウィークの楽しみ方は人それぞれですが、気になるのは景気の動向。
スマホのプランやサブスクなど、固定費を見直すことを勧める大石でした。
(nachtm)
大石邦彦のNOW ON SHARE!
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2024年05月04日11時42分~抜粋