大石邦彦のNOW ON SHARE!

岸田内閣の支持率が最低を更新!その背後に「政治への無関心」?

JNNの世論調査で支持率が22.8%となり、過去最低を更新した岸田内閣。

しかし一方で「支持なし」との回答が過半数に達しており、無関心の世論が不支持の影に隠れていました。

4月20日放送の『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーが岸田内閣の問題点について解説します。

[この番組の画像一覧を見る]

面白みがない?岸田総理

JNNの世論調査で22.8%と6ヶ月連続で過去最低を更新した岸田内閣。
この調査は3月30日と31日に行われたもの。アメリカ議会訪問により、今後支持率は上昇が見込まれるとはいえ、不支持はなんと75%に達していました。

大石「これでよくもつな、と思いますけどもね」

さらに「支持なし」と答えた方は52.9%でした。
「低支持率より問題なのは、政治に無関心な方が多いこと」と大石。

以前、伊勢志摩サミットについてのインタビューで岸田総理と面識があり、その時の印象を語る大石。

大石「いつも答えは同じでしたね。手を変え品を変え質問しても。コメントに幅がないっていうか…面白みがないっていうとあれかな」

「故・安倍元首相と共通するのは温和な印象」と振り返ります。

ただ、裏金問題に話が及ぶと、口を尖らせる大石。
世論調査では62%が「岸田総理も処分を受けるべき」と答えていますが、自身にお咎めはありませんでした。

大石「自分に甘く、安倍派にはとても厳しく、みたいな」

安倍元首相と比較すると…

このことについて党内でも異論があるはずですが、そうした声が上がらないのはなぜでしょうか?

ある自民党議員に大石が尋ねたところ、「(岸田総理に)あまり関心がない」との回答。
岸田総理には敵もいなければ味方もいない、というのが正直なところのようです。

対照的だったのは、安倍元首相。
民主党政権に敵意むき出しで、良くも悪くも、野党との対立軸を明確に打ち出していました。

大石「(岸田総理は)めちゃめちゃ低姿勢。丁寧ですよね。すぐ謝る」

「その割には何でもかんでも閣議決定で決めてしまう傾向がある」と指摘します。

賛否のあった国葬や、防衛費43兆円(2023年度から5年間)のほか、「安保3文書」を決定した岸田総理。
これは「敵のミサイル拠点への攻撃能力を持つことで、相手に躊躇させる反撃能力を有する」というもの。

大石「中国・ロシア・韓国・北朝鮮…『必要だろう』という考え方もよくわかるんですけど。これ、閣議決定しちゃったわけですよ」

閣議決定後に国会で審議しても、衆参両院とも自公が過半数を占めているため、結構大事な話がツルッと決まってしまう、と大石。

大石「ほぼほぼ、反対はないんですよ、閣議決定で」

過去には、郵政民営化法案を巡って「待った」をかけた大臣が罷免されたこともありますが、そうした例は稀なようです。

勝てば解散総選挙の可能性も?

何年か前は若者の政治団体がデモを扇動していましたが、最近はデモもめっきり見かけなくなりました。

大石「立派な学生たちだなと。僕たちは政治に無関心な世代だったから『彼らすごいな』って思っていました。頼もしいとも思っていました」

「そうした活動は、いい意味で民主主義のブレーキになっていた」と大石。

大石「ブレーキすらなくなってきている。政治への無関心」

今回のアメリカ議会での演説では、協調路線を打ち出した岸田総理。
防衛予算や反撃能力の保有についても、しっかりとした立場を表明しました。

大石「あそこまではっきり言うべきなのかな?と聞いてて少し不安に思いましたけどね」

今月末に行われる衆院の3補選。
長崎・東京では自民党が候補を立てられず、不戦敗。
一方、島根では与野党対決型となっています。

「自民党が負けると厳しいが、勝てばもしかすると解散総選挙があるかも」と岸田政権の行方を占う大石でした。
(nachtm)
 
大石邦彦のNOW ON SHARE!
この記事をで聴く

2024年04月20日11時42分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報