今年話題になったことのひとつに、無許可営業や詐欺、窃盗の疑いで逮捕されるなど、相次いだ悪質ホストの摘発があります。
首都圏、関西圏のみならず名古屋や地方都市でも見られるようになり、だんだん身近な社会問題となっています。
12月9日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーがこの問題について解説します。
摘発が相次ぐ悪質ホスト。社会問題化する被害の実態とは?
1000万円を要求された18歳女性
摘発が相次ぐ悪質ホスト。
年末年始にかけて、”ぼったくり”などの被害が懸念されており、立入り検査も行われるなど社会問題化しています。
その実態はどうなっているのでしょうか?
大石「(ホストクラブに)一度は行ったことがある、という方もいるんではないでしょうか?」
繁華街にあるホストクラブですが、東京では新宿歌舞伎町が有名です。
大阪ではミナミ、名古屋でも栄や錦に点在しています。
被害に遭った女性たちは風俗店で働かせられたり、売春を強要されたりしています。
大石「”立ちんぼ”なんて言われますけども、路上に立って。そういう方が増えている」
事例を調べたところ、ある女性客をソープランドで働かせていた男が逮捕されていました。
その女性の飲食代などのツケ(売掛金)は、なんと1000万円。
大石「ものすごい金額ですよね」
年末年始にかけて、”ぼったくり”などの被害が懸念されており、立入り検査も行われるなど社会問題化しています。
その実態はどうなっているのでしょうか?
大石「(ホストクラブに)一度は行ったことがある、という方もいるんではないでしょうか?」
繁華街にあるホストクラブですが、東京では新宿歌舞伎町が有名です。
大阪ではミナミ、名古屋でも栄や錦に点在しています。
被害に遭った女性たちは風俗店で働かせられたり、売春を強要されたりしています。
大石「”立ちんぼ”なんて言われますけども、路上に立って。そういう方が増えている」
事例を調べたところ、ある女性客をソープランドで働かせていた男が逮捕されていました。
その女性の飲食代などのツケ(売掛金)は、なんと1000万円。
大石「ものすごい金額ですよね」
一都五県に出稼ぎに行かされて…
この女性がホストクラブに初めて通ったのは18歳の時。
1000万円のツケを支払うため、女性は福島県や沖縄県を含む一都五県のソープランドに出稼ぎに行かされたようです。
こうしたことを何度も繰り返し、女性は今では20代になりましたが、その身体はみるみる痩せ細っていきました。
大石「体重も減って不健康になっていくわけですよ、そりゃ」
痩せた彼女を見たホストは残酷にも「可愛いじゃん」と巧みに声をかけ、女性をなおも働かせ続けます。
心身ともに追い込まれた女性は、立ち直るために支援団体にSOSを出し、現在は再生を誓っているそうです。
そうした壮絶な実態を知り、義憤に駆られる大石。
大石「この話を聞いて、悪質ホストって本当にあくどいなと」
1000万円のツケを支払うため、女性は福島県や沖縄県を含む一都五県のソープランドに出稼ぎに行かされたようです。
こうしたことを何度も繰り返し、女性は今では20代になりましたが、その身体はみるみる痩せ細っていきました。
大石「体重も減って不健康になっていくわけですよ、そりゃ」
痩せた彼女を見たホストは残酷にも「可愛いじゃん」と巧みに声をかけ、女性をなおも働かせ続けます。
心身ともに追い込まれた女性は、立ち直るために支援団体にSOSを出し、現在は再生を誓っているそうです。
そうした壮絶な実態を知り、義憤に駆られる大石。
大石「この話を聞いて、悪質ホストって本当にあくどいなと」
「主従関係」を巧みに利用
そもそも、ホストクラブとはどんなところなのでしょうか?
誕生日の1日だけで、およそ1000万円を売り上げるという「No.1ホスト」を以前取材した大石。
最初のうちは安い料金設定でお得感を出し、やがて自ら育てたいホスト、いわゆる”推し”のホストを作らせます。
通い詰めるうちにどんどんのめり込む女性客に貢がせることで、No.1にのし上がっていくわけです。
誕生日に来店しなかった何人かの女性客には電話をかけるホスト。
「なんで来ないの?もういいわ」などと、敢えて冷たい言葉を浴びせるのが常套手段です。
すると、すぐに電話がかかってきて、女性客がタクシーで駆けつけてくれるそう。
大石「これを見た時になんだろ…関係性でいうと『主従関係』が出来ていて。お客さんの心を完全に支配しているな、と僕は思いましたね」
不健全な関係に持ち込むべく、来店すれば「来てくれてありがとう」ではなく「お帰りなさい」と声をかけることも。
あたかもホストクラブが”家”であるかのように客を出迎える手口です。
大石「どんどんハマっていく、のめり込んでいく、というのがよくわかりました」
誕生日の1日だけで、およそ1000万円を売り上げるという「No.1ホスト」を以前取材した大石。
最初のうちは安い料金設定でお得感を出し、やがて自ら育てたいホスト、いわゆる”推し”のホストを作らせます。
通い詰めるうちにどんどんのめり込む女性客に貢がせることで、No.1にのし上がっていくわけです。
誕生日に来店しなかった何人かの女性客には電話をかけるホスト。
「なんで来ないの?もういいわ」などと、敢えて冷たい言葉を浴びせるのが常套手段です。
すると、すぐに電話がかかってきて、女性客がタクシーで駆けつけてくれるそう。
大石「これを見た時になんだろ…関係性でいうと『主従関係』が出来ていて。お客さんの心を完全に支配しているな、と僕は思いましたね」
不健全な関係に持ち込むべく、来店すれば「来てくれてありがとう」ではなく「お帰りなさい」と声をかけることも。
あたかもホストクラブが”家”であるかのように客を出迎える手口です。
大石「どんどんハマっていく、のめり込んでいく、というのがよくわかりました」
「売掛金」が生む構造
この問題はこれだけに留まりません。
パパ活相手の男性に恋愛感情を利用したある女性が詐欺罪に問われた事件。
この女性もやはりホストクラブの男に貢いでいたようで、その男は売上金を覚醒剤に充てていたそうです。
大石「これは許せませんよね」
新宿のホストクラブでは”ツケ”をなくす自主規制の動きもありますが、警察も検査を始めています。
国会では売掛金をなくす方向で審議してほしい、と大石は呼びかけます。
100万円のドンペリさえ飛び交うホストクラブ。
高額な料金設定にも踏み込んでほしい、とこの問題を見つめる大石でした。
(nachtm)
パパ活相手の男性に恋愛感情を利用したある女性が詐欺罪に問われた事件。
この女性もやはりホストクラブの男に貢いでいたようで、その男は売上金を覚醒剤に充てていたそうです。
大石「これは許せませんよね」
新宿のホストクラブでは”ツケ”をなくす自主規制の動きもありますが、警察も検査を始めています。
国会では売掛金をなくす方向で審議してほしい、と大石は呼びかけます。
100万円のドンペリさえ飛び交うホストクラブ。
高額な料金設定にも踏み込んでほしい、とこの問題を見つめる大石でした。
(nachtm)
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