大石邦彦のNOW ON SHARE!

インフルエンザが全国的に急拡大。ピークはいつまで続くのか?

インフルエンザが久々に流行し、各地で学級閉鎖が相次いでいます。

11月11日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーが、インフルエンザ流行の原因と対策について解説します。

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季節外れの急拡大

新型コロナが数年続き、近年は低水準で推移していたインフルエンザ。
秋になり拡大が止まらず、全国の小中学校で学級閉鎖も相次いでいます。

今月6日に厚労省が発表した発生状況の定点報告によると、10週連続で増加。
発熱だけでなく、関節痛や倦怠感、まれに急性脳症や肺炎など重症になることもあり、今年は特に注意が必要です。

大石「いやー、流行してますね。皆さんのまわりではいかがですか?」

今年の特徴は、”2ヶ月前倒し”で流行していること。
コロナ禍前までの例年のピークは、だいたい12から1月。
冬に流行する印象の強いインフルエンザですが、秋の段階ですでに大流行を迎えています。

流行の原因は?

どうして季節外れの流行が起きているのでしょうか?
今回、医師や専門家の方々に取材した大石。

まず考えられるのは、「インフルエンザに対する免疫がない」という説。
また、新型コロナが2類から5類になり、「マスクをつけている人が減少した」ことが原因という説も。

大石「マスクをつけている人が明らかに減りましたよね。つけてない人の方が多い。だからインフルが流行っているんではないか?」

また、検査が要因という説もあります。
いまやコロナとインフルエンザの同時検査キットもあり、潜在的な感染者があぶり出されたというわけです。

大石「年中、ある程度インフルはいたんだと。ただ、検査してなかった」

さらに、強いウイルスが弱いウイルスより優勢になる「ウイルス干渉」という説も。
ここ数年間のコロナとインフルエンザの立場が逆転したのではないか?という解釈です。

大石「これはもう…わかりません!」

ピークはふたつ!B型流行の恐れ

猛威を振るうインフルエンザ。
医療機関あたりの患者数の基準が「注意報(10人以上)」を超え、「警報(30人以上)」に迫る勢いです。

これだけ前倒しで流行していると、そろそろ流行は終わるのでは?と思われるかもしれませんが…

大石「答えは違うんです。流行は2回あるかもしれない」

現在、流行しているのはA型のインフルエンザ。
年明け以降にB型のインフルエンザが流行り、ピークの山が2つできる可能性もあると大石。

大石「(ピークが)ふたこぶできますよね?例年の傾向で言うと、コロナの感染者が確実に増えてくる」

その場合、A型インフルエンザ、コロナ、B型インフルエンザとひっきりなしに流行が続くことになりそうです。

対策には”マスク”が効果的

大石「対策はどうすればよいのか?」

「そのカギは感染ルートにある」と大石。
まず「飛沫感染」については、コロナウイルスに付着する水分量は少なく、空中に浮遊するため、喚起対策が有効でした。
逆に、インフルエンザウイルスに付着する水分量は重く、咳をしても1~2mで落下するため、飛沫は飛びません。

つまり、インフルエンザの場合、マスクがより有効なようです。

大石「マスクの目は通さないんです」

これは「マスクを外す人が増えたのでインフルエンザが流行り始めた」という先ほどの説にも合致します。

また、ドアノブ・つり革・スイッチなどから目・鼻・口に侵入する「接触感染」に対しては、うがい・手洗い・消毒が有効と大石。

さらに、予想外の流行には「薬の供給量が15%足りない」という問題も。
厚労省は製薬メーカーに在庫を出すことを求め、24時間体制の増産を要望しており、薬不足の早期解消が待ち望まれます。

いずれにしても、よく食べてよく寝て免疫を高めることが大事、と改めて呼びかける大石でした。
(nachtm)
 
大石邦彦のNOW ON SHARE!
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2023年11月11日11時44分~抜粋

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