大石邦彦のNOW ON SHARE!

リニア中央新幹線の試乗レポート。乗り心地は?

10月末、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーは、先日山梨県のリニア中央新幹線実験線での試乗会に参加しました。

11月4日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、リニア新幹線の乗り心地などについてレポートしました。

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めちゃめちゃ速い!

どうして1.5mの隙間が?

試乗したのは、L0系改良型試験車と呼ばれる車両で、空気抵抗を受けないよう先端が平べったくて長いのが特徴です。

大石「口の長いワニみたいな感じですね。クロコダイルみたいな」

「ガイドウェイ」と呼ばれるレールは、側溝などに使われるU字口になっています。
車両とガイドウェイの側面に埋め込まれている超伝導磁石が、浮上走行の源になるわけです

目についたのは、車両とホームの間に約1.5mの隙間があるところ。

大石「鉄道のホームって、車両とホームがくっついているじゃないですか。ところがリニアは違うんです」

飛行場の”ボーディングブリッジ”さながら、乗降装置が伸びて隙間を埋め、乗客はその通路を渡って乗車することになります。
車両の走行に影響を与えないために、このような間隔があるのだそうです。

いよいよリニアに乗車!

気になる乗り心地はどうだったのでしょうか?
座席は硬すぎず柔らかすぎない、座り心地の良いソファーだったという大石。

大石「長時間走行でも疲れないなって思ったんですけども…長時間乗らないんですね(笑)」

リニアが開通すると、東京・名古屋間は40分、東京・大阪間は1時間程度で結ばれます。

時速150kmまではタイヤ走行し、タイヤが収納されると、いよいよ超電導磁石の出番。

大石「浮いてくるんですよ!」

飛行機の浮上時のように、一瞬ふわっとする感覚があった、と大石。

加速を始めて時速500kmに達するまでは束の間ですが、車内ではこの急加速を感じることはないようです。
トンネル内のため景色がほとんど見えず、時速表示のメーターを見て初めて速度がわかるということのようです。

大石「スピード感をそう感じない、というのが特徴でもあるんですね」

「トンネルが多い」としばしば指摘されるリニア。
そのことはマイナスではなく「雨や雪などの気象災害に強い利点がある」と丹羽社長は説明します。

また、建設費は9兆円を超えるという試算も。
「すでに新幹線があるのにリニアは本当に必要?」との質問に対しては、「東海道に2本の大動脈があることは大きい」とのこと。
仮に南海トラフ地震などの発生によって片方が運行不能になった場合、もう片方がバックアップになることを見越しています。

早期開業を目指しつつも、現在静岡県の着工反対で暗礁に乗り上げているリニア。
経済的にプラスな上、東京・名古屋・大阪の各都市をつなぐ意義と、三大都市圏の持つパワーがより高まることに期待を寄せる大石でした。
(nachtm)
 
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2023年11月04日11時44分~抜粋

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