大石邦彦のNOW ON SHARE!

ジャニー喜多川氏の性加害問題、衝撃の実態がついに公に

ジャニーズ事務所が設置した再発防止のための特別チームが、ジャニー喜多川氏の性加害の調査結果を公表し、その衝撃的な実態が明らかになりました。

9月2日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーがジャニーズの性加害問題について解説します。

[この番組の画像一覧を見る]

厳しい内容となった調査報告

先月29日に行われた会見で、複数の外部専門家による再発防止特別チームが調査報告書を公表しました。
この報告書は、外部専門家として、弁護士・精神科医・臨床心理士らが関係者など41人からヒアリング調査を行い作成されました。

ジャニー喜多川氏がおよそ50年間にわたり、複数の所属タレントに性加害を行っていたことを認定するとともに、姪の藤島ジュリー景子氏に対し代表取締役社長の辞任を求める内容でした。

大石「この会見、もちろん見てましたし、70ページに渡る調査報告書も読みました」

厳しい印象を受けたことを率直に明かす大石。
よくありがちな身内に甘い調査報告ではなかったそうです。

大石がまず注目したのは、事務所の解体的出直しのため、現社長の藤島氏は辞任すべきと提言した点。
性加害の事実を認識していたにもかかわらず、積極的に調査しなかった責任を追及しています。

ただ、藤島氏は事務所の大株主であるため、辞任したとしてもどの程度影響力が残るかを見ていかなければいけないと大石。

被害者は数百人規模に

大石「そして性加害の認定。びっくりしました」

報告書によると、ジャニー氏は1950年代から2010年代半ばまでの長期にわたり、10代の少年たちへの性加害を繰り返していたようです。

大石「若い時からおじいちゃんになってもってことですもんね」

「これは明らかに性嗜好異常である」と報告書は強い言葉で断じています。

また、ポイントとなるのは被害者の総数です。
具体的な数字こそ出なかったものの、被害者は少なくとも数百人に上ると見られています。
被害を受けた場所は、前社長の自宅や合宿所、公演先のホテルなどでした。

大石「広範囲に渡って、しかも頻繁に性加害を繰り返していた」

雑誌での一部報道など、なんとなくの噂では耳にしていたものの、事実かどうかがはっきりしていなかった今回の性加害問題。

大石「被害者はどういう立場だったのか?」

「デビューして有名になりたい」「冷遇されたくない」というスターに憧れる少年たちの思いにつけ込んでいたと分析しています。
また、前社長の姉も、これらの事実を知りながら放置して隠蔽していたことで性加害が繰り返され、被害をさらに拡大させたとしています。

マスメディアの対応への指摘も

そして、何度か声を上げるチャンスがあったにもかかわらず、誤った危機感を募らせたマスメディアの対応にも問題があったと言及がありました。

性加害の事実を報道してしまうと、ジャニーズタレントの番組出演が少なくなる報復を受けることを恐れたマスメディアが、結果的に事務所の隠蔽体質を強化した可能性を指摘しています。

大石「我々マスコミは反省しないといけません。一連の報道のきっかけは日本のメディアじゃないですからね」

醜聞が顕在化したのも、イギリスの放送局BBCの報道が発端で、長年隠されていた暗部が白日の下にさらされた格好となりました。

大石「(性加害の事実を)報道してしまうと、事務所が手を引くリスクを恐れていたんじゃないかなと思います。それで本当のことを報じないマスコミになってしまったのかなと」

その体質こそが、しばしば「マスゴミ」と揶揄される所以だと省みる大石。
ジャニーズ事務所だけでなく、マスコミ自身も過去の汚点を拭い去るべきと呼びかけました。
(nachtm)
 
大石邦彦のNOW ON SHARE!
この記事をで聴く

2023年09月02日11時43分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報