大石邦彦のNOW ON SHARE!

新型コロナだけじゃない!最近感染症が流行している理由とは

5月8日に新型コロナが5類相当になってから、1ヶ月以上が経過しました。
ところが今、感染症が広がっています。それも新型コロナウイルスばかりではないのです。

6月24日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、大石邦彦アナウンサーが感染症が近頃流行っている理由について解説します。

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にわかに広がる”第9波”

新型コロナウイルス感染症については、夏休みあたりで「第9波」がピークになると予測されています。しかし…

大石「他の感染症も広がっているんです!その原因を紐解いていきます」

感染症とは、大気・水・土壌など、さまざまな環境に存在する病原菌が人の体内に侵入し、発育または増殖することで、身体に何らかの症状が現れること。

対策としては、感染源を突き止めて取り除く、あるいは、感染経路を特定して断つことが大事です。
また、経口感染や飛沫感染など、感染経路もさまざまです。

こうした感染症の存在を世に知らしめたのが新型コロナウイルスでした。

大石「5月8日以降、どうなっているのか?」

最新のアドバイザリーボードによると、5類移行後、4週連続で増加しています。
新規入院者数も重症者数も増加傾向にあり、”第9波”にあたると見られます。
特に沖縄では医療ひっ迫が叫ばれるほどに急増しています。

RSウイルス、ヘルパンギーナが流行

現在は「推定4万人」の感染者がいるとされる新型コロナ。
今後も新規陽性者数の増加が見込まれ、夏の間に一定の拡大が予想されます。

愛知県内の状況はというと、195の指定された定点医療機関における観測では、陽性者数がこの1週間で1,408人。
ただし、他の医療機関を含めると、本来はもっと多いと考えられます。

検査に行かない無症状の方まで含めると、この数字の「2~3倍」は陽性者がいると見られます。

大石「ただ、医療ひっ迫までは起こしていないというのが現状です」

一方、新型コロナ以外の感染症はどうでしょうか?
夏風邪の1つと言われている「RSウイルス」が増えています。重症化すると肺炎につながることもある危険なウイルスです。

また、夏から秋にかけて乳幼児がかかりやすい「ヘルパンギーナ」も流行中。
38℃以上の高熱ができ、口の中に水ぶくれができる病です。

大石「この2つが特に流行っていると聞きますね。これらがなんで流行っているのか?」

大石が医師や感染症の専門家に取材したところ、「新型コロナがこの3年間幅を利かせていたので、他のウイルス、感染症が流行しなかった」ことが、その理由になるそう。
これらの感染症に対する免疫が下がっているというわけです。

そもそも病名の特定が増えた?

また、5月以降、マスクの着用が個人の判断になったことも理由のようです。

大石「いまマスクつけてる人って、3割くらいじゃないですかね。かなり減りましたよね。電車の中もマスクしてない人の方が多いんじゃないかな?」

賛否のあったマスクの着用習慣ですが、実はいろんな感染症から身を守ってくれていたということかもしれません。

加えて、各地のイベントや催しなども復活し始めています。
握手などスキンシップの機会が増え「接し方も以前より密になっている」と大石。

さらに、コロナ禍以前なら、たいがい「風邪ですね」で済んでいた病院の診察。
コロナ禍以後は、多くの人が風邪の種類を細かく気にするようになりました。
病名が以前より特定されやすくなったことも、感染症が増えている理由に挙げられるようです。

大石「3年間、コロナに注目が集まっていましたけども、他の感染症もあります。がんなど、いろんな病があるんですよ」

よく食べて、よく寝て、運動し、休養をしっかりとることが免疫を上げるために一番大切。
改めて基本的習慣の徹底を呼びかける大石でした。
(nachtm)
 
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2023年06月24日11時44分~抜粋

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