大石邦彦のNOW ON SHARE!

花粉症対策に乗り出す政治家集団「ハクション議連」とは?

国を挙げての花粉症対策を目指す、その名も「ハクション議連」が10数年ぶりに再始動しました。

4月15日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、大石邦彦アナウンサーが花粉症の現状や「ハクション議連」について解説します。

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国民病による経済損失…その額は?

議員連盟の「ハクション議連」が復活し、花粉の予防策や薬の開発について議論することになりました。

大石「国を挙げての花粉症対策、いったいどのような内容なのか解説していきます」

今月3日、岸田首相が国会で「花粉症はもはや我が国の社会問題といっていい問題。政府においても、関係閣僚会議結果を開催し結果を出したい」と発言しました。
突然の発言だったため、農林水産大臣も寝耳に水だったそう。

過去10年間で最大量の飛散が見込まれているスギ花粉。
花粉症はいま、3人に1人の”国民病”とも言われています。
また、国民のじつに42.5%が花粉症になっているという2019年のデータもあります。

大石「それだけ苦しんでる人がいる」

花粉症で集中力が削がれると、そのぶん労働力も低下。
算出された経済損失額は…なんと1日あたり2215億円!

にわかに信じがたい数字かもしれません。
国民の関心の高さは間違いないだけに、支持率アップもひそかに目論んでいるのでは?と大石。

縦割り打破を目指す超党派組織

ここでも、最大の敵はやはり縦割り行政です。花粉症対策には多くの省庁が関わっています。

スギ花粉の発生源である山の管轄は農林水産省の林野庁。
環境保健マニュアルの作成は環境省。
民間の気象会社に基礎データを提供するのは国土交通省の気象庁。
人体への影響をみるのは厚生労働省。

大石「出ました!お得意の縦割り行政なんです」

縦割り行政の打破のため、14日、初回の閣僚会議が行われました。
少子化対策・子育て政策でも問題の一本化のため、こども家庭庁が設置されました。
本件はどの省の誰が、イニシアチブをとってまとめていくのでしょうか?

大石「そんななかで国会議員も動き出したんですね」

時宜を得たかのように、2009年に立ち消えになっていた「花粉症等アレルギー症対策議員連盟」、通称「ハクション議連」が再始動します。

大石「”ハクション”という名前がオヤジっぽい感じもしますけど。この辺がセンスというか…わかりやすいことはわかりやすい」

「ハクション議連」の顔ぶれは自民・立憲・維新・公明・共産からなります。
いわゆる超党派組織で、各政党の顔とも呼べる方々が集結しています。

大石「結構国会議員の方、真剣に考えそうだぞ、国会で議論するぞ、というのを感じさせるメンバーですね」

花粉症歴30年の方がトップの座に

”ハクション議連”のトップである委員長を務めるのは、大臣経験者でもある山口俊一議員。
花粉症歴30年だそうです。

大石「ご本人が本当に苦しんでいる。他人事ではなく『やります!』ってことなんでしょうね」

ちなみに、議連は「議員連盟」の略。議員の数と同じくらい、議員連盟の種類もたくさんあるそうです。

大石「え?っていうのもある。ちゃんとしてるのもある」

中には、たった1人で100以上の議員連盟に加盟している議員も。

大石「趣味が議員連盟みたいな。ある意味、熱心という見方もできるが…」

各種業界団体の陳情や要望を受けて作られることもある議員連盟。
票目当ての邪な考えをもつ議員の存在も予想され、”選挙対策”と揶揄されることもあるようです。

「ハクション議連」は選挙対策ではなく、国民のことを第一に考えてしっかり対応していただきたいと期待を寄せる大石でした。
(nachtm)
 
大石邦彦のNOW ON SHARE!
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2023年04月15日11時44分~抜粋

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