大石邦彦のNOW ON SHARE!

新型コロナの感染分類引き下げ!それでも半数が「マスクを付け続ける」と回答

5月から新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2類相当から5類に引き下げられることが決まりました。

国際的に着用の解除がどんどん進む中、このまま日本ではマスクを着用し続けるのでしょうか?

2月4日放送の『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、大石邦彦アナウンサーが「マスク着用の是非」について解説します。

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マスク着用解除が進む国外

1月27日、新型コロナウイルスの分類が2類相当から、季節性インフルエンザと同等の5類に引き下げられることが正式に決まり、引き下げは5月8日とすること等が取りまとめられました。

現在のところ、コロナは全国的に減少傾向にあるため、問題ないと判断されたのが理由です。

大石「同時に気になるのがマスクの着用ルールですね」

エリザベス女王の国葬が記憶に新しいイギリス。中継では、マスクを着けている人はもはや見当たりませんでした。
昨年末のカタールワールドカップで大声を出していたサポーターも然りです。

各国におけるマスク着用義務の解除の時期を見ると、アメリカは昨年3月、フランスは昨年5月、ドイツは今年2月。
お隣の韓国でも、1月下旬にすでに解除されています。

一方の日本では現在、屋外でのマスク着用のみ不要とされています。
5月からは屋内外を問わず、個人の判断に委ねられることになります。

マスク着用のデメリットとは?

大石「付けても付けなくてもいいですよ、と」

5月は岸田首相の地元・広島でサミットが開催されます。
サミットが行われる前にノーマスクの国にしたかったのではないか?と大石は狙いを推察します。

海外視察の機会が多い首相としては、ノーマスクが当たり前の国外をまわるたびに思うところがあったのかもしれません。

感染対策としてのマスク着用は、相変わらず有効な手段のひとつ。
それだけを考えれば、そのまま着け続けるのに越したことはありませんが、通常の社会生活を営む上では別のデメリットもあります。

大石「マスクのメリット・デメリット、改めて考えていきたいと思います」

デメリットのひとつは、学校教育における問題です。
学校に通う子どもたちにとって、マスク着用は数年間当たり前になっていました。
結果として相手の表情を読むことができず、相手の考えを推し量りにくくなる恐れもあるそうです。
コミュニケーション能力が育まれなくなるのは由々しきことです。

約半数が”付け続ける”と回答

ところが、当のこどもの中にはマスクを外すことに乗り気でない子たちもいるようです。

昨夏、熱中症対策で「マスクを外しなさい」と指導した学校で、外すことを拒否した子も。
「恥ずかしいから」「感染が恐いから」「習慣化しているから」がその理由だったそう。

大石「マスク外すの、家の中だけですもんね」

”ニューノーマル時代”の常識で育っただけに無理もありません。
コロナ禍で植え付けられた固定観念をどのように取り除くかも課題です。

さらに、あるアンケート調査によると、大人でも「マスクを外す」と答えたのは20%、「様子見」が30%。
「マスクを付け続ける」と答えた方は、実に全体の50-60%にのぼりました。

大石「結構いるんですよ。半数以上いるんです!」

ある意味で習慣は大切、と感じた大石。
一時は、日本の高いマスク着用率は海外から称賛されました。
なかなか元に戻りづらい状況は、保守的な国民性を良くも悪くも反映しているようです。

コロナ禍から”ちょっと”出て、自ら判断できる状況を取り戻すことを願う大石。
すっかり定着したマスク着用が分類引き下げをきっかけに見直され、かつての光景が戻る日は来るのでしょうか?
(nachtm)
 
大石邦彦のNOW ON SHARE!
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2023年02月04日11時44分~抜粋

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