大石邦彦のNOW ON SHARE!

臨時国会の会期中に3人の大臣が更迭!2023年の国政はどうなる?

12月10日に閉幕した臨時国会。
3人の大臣が更迭され、ドミノ辞任するという異例の国会となりました。

12月17日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、今回の臨時国会や来年の政治について大石邦彦アナウンサーが解説します。

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辞任が続き、異例の臨時国会に

旧統一教会をめぐる被害者救済法などが成立した第210回臨時国会が、10日に閉幕しました。

大石「波乱に満ちた今回の国会でした。年を越す前にどんな対策が練られたのか?来年はどうなるのか?」

波乱とは、3名の大臣が更迭され、ドミノ辞任したこと。

辞任したのは…
教団との関係を再三にわたり指摘された山際経済再生担当大臣。
”死刑のはんこ”発言が問題になった葉梨法務大臣。
そして、政治資金を巡る問題が取り沙汰された寺田総務大臣です。

大石「よくある大臣の辞任劇に出てくる例とほぼ一緒です。次々に露出してしまった」

端的に言えば、山際大臣は「隠蔽」、葉梨大臣は「失言」、寺田大臣は「政治とカネ」の問題での幕引きとなりました。

大石「臨時国会中に3人の大臣が辞任する。これは異例のことなんですよね」

老獪な”抱きつき作戦”を発動?

第一次安倍政権でも4人の大臣が辞任した前例がありますが、それは「1年間」の出来事。最終的に退陣に追い込まれています。

一方、今回はたった「2ヶ月」で3人もの大臣が辞任。「通常であればスリーアウト、チェンジ」と大石。

それでも国会を乗り切れたのはなぜでしょうか?
大石の見解はこうです。

大石「岸田総理の野党への抱きつき作戦だと思うんですよね。ボクシングでいうとクリンチってあるじゃないですか」

相手に抱きついて打撃を止めさせる”クリンチ”。
老獪なテクニックとも言われるクリンチを「ずるい」と揶揄する人もいるようですが、まさに岸田内閣は野党に”クリンチ”にいった、と大石は表現します。

旧統一教会の問題について、珍しくひざを突き合わせて議論した自民党。
辞任問題より、国民の望みである旧統一教会問題を優先した野党と利害が一致します。

”数の論理”で押し切りがちだった過去10年間に比べ、今回は与野党が話し合えたわけですが…

大石「抱きついて、3人の大臣の話をさせなかったところが上手かったと思いますね」

増税は党内からの反発も

また、旧統一教会の問題で焦点になったのは「寄附金額の上限を設けなかった」こと。
これはなぜなのでしょうか?

ひとくちに宗教といっても、新興の宗教もあれば、仏教やキリスト教のように長年の歴史をもつ宗教団体もあります。
今回、寄附金額の上限を設けることに関して、そうした歴史ある宗教団体から異論があった、と自民党議員は明かしているそう。

臨時国会が終わると気になるのは、来年の国会。
一部報道機関からは”与党と国民民主党の連立”の噂がありました。

大石「みんな取材したんですけども…何の記事も出てないですよね」

そこで国民民主党の衆議院議員・古川元久さんに尋ねた大石。
すると「連立はない」との答えが。

大石「現時点では、国民民主の連立は”ない”ことが明確にいえるんじゃないかと」

また、防衛費の議論で降って湧いたのは増税の話。
「急に増税はずるい」という論調には自民党も同調。来年の統一地方選挙前に余計なことを…と党内でも反発の声が上がっているそうです。

大石「来年はどんな政治の年になるんでしょうか?」

岸田内閣の現在の支持率は34.2%。
30%が退陣の危険水域のため、黄信号が灯りますが、岸田総理の地元・広島でサミットが行われる5月まで辞任はないと大石は予想します。

波乱ぶくみの国会でしたが、来年は良い兆しがみられるのでしょうか。
(nachtm)
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2022年12月17日11時43分~抜粋

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