radichubu powered by CBCラジオ

大石邦彦のNOW ON SHARE!

牛肉の4倍のたんぱく質!コオロギが食糧不足を解決する?

2022年11月29日(火)

ニュース

80億人を突破した世界の人口。
そこで懸念される食糧問題ですが、近年注目されているのが「昆虫食」。

11月26日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では食料源としての昆虫について大石邦彦アナウンサーが解説します。

100億の大台が迫る世界人口

11月15日、世界の人口が推計80億人に到達したと国連人口基金が発表しました。
わずか11年で10億人増えた計算になり、専門家によると、近い将来は食糧危機が問題になるとのこと。

大石「人口がめちゃめちゃ早いペースで増えてますもんね」

「1990年頃は、確か50億人くらい…」と地理のテストの記憶を思い出す大石。

大石「すごいっすね、ペースがね」

このペースでいくと…
2030年に85億人、2050年に97億人、2058年に100億人の大台に達します。

かたや日本は少子化真っ只中ですが、いったいどの地域で急増しているのでしょうか?

その地域は、アジアとアフリカ。
アジアは中国を抜かんとするインドが約14億人や東南アジアのフィリピンで特に増えています。
また、アフリカはナイジェリアなど"人口爆発"の起きている5ヶ国があります。

高タンパク食は伊達じゃない!

人口が増え続ける中で安心して暮らしていくためには、どうすればよいのでしょうか?
各国経済がどんどん伸びてくる一方、地球規模のデメリットも。

大石「人口が増えてきたらエネルギー、食糧、水が足りなくなります」

資源や食糧の不足は貧困化や経済格差にも結びつきます。
とりわけ心配なのは食糧問題。肉や魚などタンパク質の消費が拡大し、争奪戦が起こる恐れもあり、昆虫を食べる時代がやってくると一足飛びに未来を予測する大石。

そこで大石が今回取材したのは、にわかに脚光を浴びつつある「昆虫食」を掲げる企業・ハイジェント山形工場の野桑工場長。
製造業の同社は数年前からコオロギを生産し、昨年コオロギ事業を始めています。

100gのコオロギに含まれるタンパク質は60g。

大石「かなり多くないですか?」

ちなみに牛肉は100g中15g。
ヘルシーな高タンパク食で知られる鶏のササミでさえ、100g中30gを切る程度。
つまり、コオロギには牛肉の4倍、ササミの2倍ものタンパク質が含まれていることになります。

ワインのつまみになる日も近い?

工場では、棚に並ぶ300もの衣装ケースの中に各1kgのコオロギを入れて飼育。小さな昆虫だけに繁殖のスケールも桁違いです。

大石「1ヶ月で30万匹ですよ!すごいですね」

ひと箱にオスとメスを50匹ずつ入れておきます。

大石「コオロギのマッチングが行われるわけです」

メス1匹あたり、なんと1500~2000の卵を産むそうです。

雑食のコオロギのエサは魚粉。そして良質なタンパク源であるコオロギの好物も、やはりタンパク質。
そのため定期的にエサをあげないと、目の前のコオロギを食べてしまうことになるそうです。

大石「コオロギの共喰いが行われる。だからエサはちゃんとやらないとダメ」

コオロギは「クラッカーで食べると美味しい」と大石。
ワインのつまみに食べるクラッカーがコオロギに変わる日も近いようです。

大石「エビみたいな味ですから美味しいですよ。その姿を見なければ(笑)」

とはいえ、抵抗がある方も多いかもしれません。
パウダーとして使用したり、広島風お好み焼の粉に練り込むなどの工夫もされています。

時代の先端を歩んでいるだけに、取材が殺到しているという同工場。
「来年には岐阜にもコオロギ工場ができるようで楽しみ」と語る大石でした。
(nachtm)
 
大石邦彦のNOW ON SHARE!
この記事をで聴く
2022年11月26日11時43分~抜粋
関連記事
参院選を前に課題は山積。消費税減税は実現するのか? あなたの運転は大丈夫?高速道路の運転に潜むリスクとは 「自民党総裁の椅子」が想定外にきれいな理由 スーパーに米がない!令和の米騒動はいつまで続く? 日経平均株価の大暴落。「ブラックマンデー」超えの下げ幅に

番組最新情報