大石邦彦のNOW ON SHARE!

牛肉の4倍のたんぱく質!コオロギが食糧不足を解決する?

80億人を突破した世界の人口。
そこで懸念される食糧問題ですが、近年注目されているのが「昆虫食」。

11月26日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では食料源としての昆虫について大石邦彦アナウンサーが解説します。

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100億の大台が迫る世界人口

11月15日、世界の人口が推計80億人に到達したと国連人口基金が発表しました。
わずか11年で10億人増えた計算になり、専門家によると、近い将来は食糧危機が問題になるとのこと。

大石「人口がめちゃめちゃ早いペースで増えてますもんね」

「1990年頃は、確か50億人くらい…」と地理のテストの記憶を思い出す大石。

大石「すごいっすね、ペースがね」

このペースでいくと…
2030年に85億人、2050年に97億人、2058年に100億人の大台に達します。

かたや日本は少子化真っ只中ですが、いったいどの地域で急増しているのでしょうか?

その地域は、アジアとアフリカ。
アジアは中国を抜かんとするインドが約14億人や東南アジアのフィリピンで特に増えています。
また、アフリカはナイジェリアなど”人口爆発”の起きている5ヶ国があります。

高タンパク食は伊達じゃない!

人口が増え続ける中で安心して暮らしていくためには、どうすればよいのでしょうか?
各国経済がどんどん伸びてくる一方、地球規模のデメリットも。

大石「人口が増えてきたらエネルギー、食糧、水が足りなくなります」

資源や食糧の不足は貧困化や経済格差にも結びつきます。
とりわけ心配なのは食糧問題。肉や魚などタンパク質の消費が拡大し、争奪戦が起こる恐れもあり、昆虫を食べる時代がやってくると一足飛びに未来を予測する大石。

そこで大石が今回取材したのは、にわかに脚光を浴びつつある「昆虫食」を掲げる企業・ハイジェント山形工場の野桑工場長。
製造業の同社は数年前からコオロギを生産し、昨年コオロギ事業を始めています。

100gのコオロギに含まれるタンパク質は60g。

大石「かなり多くないですか?」

ちなみに牛肉は100g中15g。
ヘルシーな高タンパク食で知られる鶏のササミでさえ、100g中30gを切る程度。
つまり、コオロギには牛肉の4倍、ササミの2倍ものタンパク質が含まれていることになります。

ワインのつまみになる日も近い?

工場では、棚に並ぶ300もの衣装ケースの中に各1kgのコオロギを入れて飼育。小さな昆虫だけに繁殖のスケールも桁違いです。

大石「1ヶ月で30万匹ですよ!すごいですね」

ひと箱にオスとメスを50匹ずつ入れておきます。

大石「コオロギのマッチングが行われるわけです」

メス1匹あたり、なんと1500~2000の卵を産むそうです。

雑食のコオロギのエサは魚粉。そして良質なタンパク源であるコオロギの好物も、やはりタンパク質。
そのため定期的にエサをあげないと、目の前のコオロギを食べてしまうことになるそうです。

大石「コオロギの共喰いが行われる。だからエサはちゃんとやらないとダメ」

コオロギは「クラッカーで食べると美味しい」と大石。
ワインのつまみに食べるクラッカーがコオロギに変わる日も近いようです。

大石「エビみたいな味ですから美味しいですよ。その姿を見なければ(笑)」

とはいえ、抵抗がある方も多いかもしれません。
パウダーとして使用したり、広島風お好み焼の粉に練り込むなどの工夫もされています。

時代の先端を歩んでいるだけに、取材が殺到しているという同工場。
「来年には岐阜にもコオロギ工場ができるようで楽しみ」と語る大石でした。
(nachtm)
 
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2022年11月26日11時43分~抜粋

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