大石邦彦のNOW ON SHARE!

吉野家よりココイチより多い!日本で展開するスターバックスの秘密

シアトル生まれのコーヒー店「スターバックス」。
アメリカや日本を含む世界中に浸透し、人気チェーンになった秘密はどこにあるのでしょうか?

9月24日放送の『大石邦彦のNOW ON SHARE!』(CBCラジオ)では、「スタバ」の知られざる秘密に迫ります。

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国連加盟国の約4割に浸透

おなじみのコーヒーチェーンの一角として、「スタバ」の通称もすっかり定着しています。
現在は秋の限定ドリンクを展開中で、21日からは焼き芋ブリュレフラペチーノ、パンプキンスパイスラテが登場しています。

大石「スイーツのウイングを広げたいという強い意志を感じますよね」

新商品を出すたび、世間を賑わせるスタバ。
どうしてこれだけファンの心をつかむのでしょうか?

大石「キャラメルマキアート!あの悪魔的な甘さ」

出張の新幹線内で必ず飲むというスタバファンの大石、今回は、その魅力について調査しました。

東アジアで人気の理由

世界中でスタバはどれくらい普及しているのでしょうか?

196の国連加盟国のうち、スタバのある国はおよそ4割にあたる80カ国以上。
店舗数が上位の国々をみると、発祥の地・シアトルのあるアメリカを筆頭に、中国、カナダ、日本、韓国の順。
逆にカフェの本場・ヨーロッパには少ないようです。

東アジアで人気なのは「隠しきれないアメリカへの憧れがあるから」と分析する大石。

日本国内の店舗数は、およそ1720店舗。
ちなみに牛丼の吉野家が1200店舗、カレーのココイチが1250店舗。

大石「500店舗近く多いんですよ!びっくりしましたね」

ちなみに日本1号店は1996年、東京・銀座に出店しました。

”スタバ”ならぬ”スナバ”!?

2015年には鳥取県に進出し、”全国制覇”を果たします。
鳥取といえば砂丘が有名ですが、当時の知事は「うちの県にはスタバはないが日本一の”スナバ(砂場)”はある」とユニークな発言をしていたそう。

大石「この言葉をよく言ってましたね。ちょっと自虐的なんですけど」

スタバといえばお洒落なインテリアですが、店によって違うことに大石は着目します。
大石が以前取材した工務店によると、インテリアが異なる注文住宅の場合、コストがかかるそう。
一方、建売住宅の場合、資材や部材が統一されるので安く、早く済みます。

大石「一緒にした方がいいんですけど(スタバは)インテリア、バラバラなんです」

居心地の良さの秘密

店ごとに個性が際立ちながらも、タイルやカーペットなどに統一感があるのはなぜでしょうか?

大石「色は白とグレーと黒。ここに木目があるとスタバになる」

照明の種類も丸みのあるペンダントライトが多いのだとか。
色や装飾のゆるやかな基準が統一感の秘密のようです。

そして、スタバの特徴といえば居心地の良さ。

大石「とにかく居心地よくないですか?スタバって」

なにやら高尚な本を読んでいるのかな?と思わせる独特の雰囲気。
「商品でなく体験を売るビジネス」の先駆けと言えそうです。
言い換えれば、スタバの価値は長居できることとなるわけです。

巧みな価格設定

居心地の良さと回転率は反比例するもの。しかしスタバには、高めの商品を選ばせる仕掛けがあるんだとか。

大石「価格設定が巧みなんですよね」

コーヒーのサイズは以下の4種類。

ショート(Short)240ml
トール(Tall)350ml
グランデ(Grande)470ml
ベンティ(Venti)590ml

選択肢が3種類だと、”松竹梅”理論によって人はだいたい真ん中のサイズを選びます。
ところが、4種類になるとグランデを選ぶ人が増えるそう。

大石「うまく価格設定されていることで、ある程度高めのものに誘導するシステムになっている」

和やかなコーヒーのイメージに癒やされつつ、ビジネスの裏側もわかる興味深い話題でした。
(nachtm)
 
大石邦彦のNOW ON SHARE!
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2022年09月24日11時44分~抜粋

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