大石邦彦のNOW ON SHARE!

新型コロナウィルスが再び猛威!これからの対策で注意すべきもの

7月27日、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの1週間あたりの新規感染者数を発表しましたが、日本が約97万人で世界最多となってしまいました。

爆発的に増えているコロナ感染、いったいどのような対策を講じればよいのでしょうか?

30日放送の『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、新型コロナ対策情報をアンカーマンである大石邦彦アナウンサーが紹介します。

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いまコロナにかかるとどうなる?

このところ、過去最多を連日のように更新し続けている新規陽性者数。

大石「今日は皆さんのためになるような情報をお伝えしてまいります」

まず「毎日報じられる新規陽性者数に重きを置かないでください」と呼びかける大石。
代わりに「病床使用率」と「重症者数」の2つの変化が大切だと言います。

例えば、いま仮にコロナに感染したとするとどうなるのでしょうか?
「以前と現在では基準が変わっている」と解説する大石。

症状は「無症状・軽症」「中等症」「重症」の3つに分けられます。
「無症状・軽症」で部屋を隔離できない場合や、容態が急変することもあるひとり暮らしの高齢者の場合、ホテルなどの施設に入ります。
一方でこれに当てはまらないほとんどの方は、現在「自宅療養」という線引きになっています。

大石「入院できません。いま入院できる方は中等症以上の方です」

中等症にも分類があり、中等症1は肺炎の疑いのある方。
中等症2はさらに進行して、酸素の投与が必要な方となっています。

愛知県の場合、原則「中等症2」から入院できるようです。

派生型”ケンタウロス”の由来

また大石は「地域別の『病床使用率』をしっかり見てほしい」と強調します。

県別に出される平均と違い、名古屋市・岐阜市・桑名市・四日市市で高いなど、自治体により細かな差があります。

現在重症者数が徐々に増えていますが、その定義も若干変わってきているそうです。
以前と違い、人工呼吸器をつけるケースは少なくなっているそうです。
むしろ、コロナ以外の基礎疾患が悪くなって入院した方が、たまたま検査でコロナ陽性がわかる事例も多く、必ずしもコロナが原因とは限らなくなっているようです。

月日とともに変化している新型コロナウイルス。
現在猛威を奮っているのは、春先に流行したオミクロン株(BA.1)がさらに変異した「BA.2」と呼ばれるタイプのものです。

最近では、別名”ケンタウロス”と呼ばれる派生型(BA.2.75)も登場しました。
ケンタウロスとは、ギリシャ神話に登場する半人半獣。
感染力が強く、従来型に比べて変異した部分があまりにも大きいため、そのような命名になったそうです。

気になるワクチンの効果は?

最近ではワクチンを打っている方も相次いで感染しています。
気になるワクチンの効果はどうなっているのでしょうか?

2022年7月現在、ワクチン接種率(1回目・2回目)は日本全体で約80%。
3回目の接種率は少し下がり62%。
4回目の接種率は20%程度とまだまだ少ないようです。

大石「これから上がってくるとは思うんですけども」

現在ワクチンに期待されているのは感染予防よりも、重症化の予防効果。
感染予防に関しては、1年以上経つと効果がほとんどなくなるようで、「3回接種しても感染する」というデータもあるそうです。

​​​​​​​その理由のひとつとして、現行のワクチンは昨年流行したデルタ株には対応しているものの、今年流行しているオミクロン株に対応していないことが挙げられます。
そのため、実質的な効果は2、3ヶ月と限られるそうです。

過小評価も過大評価も禁物。効果と限界を正しく知った上で、接種の判断をしてほしいと呼びかける大石でした。
(nachtm)
 
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2022年07月30日11時44分~抜粋

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