大石邦彦のNOW ON SHARE!

参院選にまつわる疑問「参議院って本当に必要?」の答えは?

記録的な暑さの中、いよいよ10日に控えている今年の参議院選挙。

何かと表に出てくる衆議院に比べ、やや影が薄いと言われがちな参議院。
以前から「本当に必要なのか?」という意見も見られます。

7月2日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、参院選のあれこれや、参議院の必要性について、大石邦彦アナウンサーが解説します。

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参院選は”中間テスト”!?

リスナーからの投稿です。

「参議院選挙、盛り上がってますね。この前の日曜日に、家族3人で不在者投票に行ってきました。10人くらいが投票にきてましたよ。
ただし、ここで疑問が浮かびました…参議院って本当に必要ですか?」(Aさん)

大石「この参院選の最中、核心を突いてきますね!鋭いですね」

不要論については後ほど、と大石。

まずは対する衆議院についての話。
任期4年で解散があるため、「常在戦場」と言われている衆議院。
解散総選挙がいつあるかわからないため、議員の方々はみな週末、地元に帰るのだとか。
政権選択選挙だけに重要度も上がります。

一方、参議院の任期は6年間。
小学生なら入学から卒業までの期間にあたると大石。

大石「これは任期が長い。しかも解散がないんです」

「内閣の中間テスト」と呼ばれる参院選。
3年ごとに半数改選ですが、そもそもどうして半数ずつ選ぶのでしょうか?

実はかつては半数改選ではなく、1980年代には衆参W選挙が行われていたことも。
場合によっては国会議員が総入れ替えになってしまいます。
仮に全員が”素人議員”になってしまうと、国会の機能が失われかねません。

大石「半分だけ参議院は機能を残すようにしてるんですよね」

風向きがすぐに変わる時代

選挙で用いる投票用紙は2枚。

選挙区用は都道府県ごとで、例えば愛知県では議席数は4つ。
立候補者は17人なので、激しい椅子取りゲームが予想されます。

大石「結構厳しい椅子取りゲームですよねぇ、17分の4」

岐阜県と三重県はともに改選議席は1。
全国に32の一人区(いちにんく)があるため、与党と野党のどっちが勝ったか?の目安になるようです。

もう1枚は、比例代表の投票用紙。
参議院の場合は政党名を書いても、個人名を書いてもどちらでもよいそうです。

個人名であれば、どうしてもタレント候補者が強くなります。アントニオ猪木さんや故石原慎太郎さんは有名候補でした。
石原さんが初当選した際は300万票を獲得したそうです。

大石「やっぱり知名度がある方が有利なんですよね」

事前に候補者の名前を確認しておくとよい、とアドバイスする大石。

年々増加している期日前投票。
近年はコロナもあり、さらに増えていたようです。

期日前投票に早く行ってほしい、と呼びかける演説が多いことを不思議に思った大石。
情報が多い昨今では、選挙戦の18日間に風向きが変わることも珍しくないからだそうです。

大石「今はSNSの時代ですから。いろんな”砲撃”がありますから」

”参議院不要論”に大石の見解は…

ただ、SNSの普及以前にも風向きが突然変わることはあった、と大石。

例えば1998年の参院選では、当初橋本龍太郎総理が率いる自民党が有利と予測されていました。
ところが、所得税の恒久減税に関する発言が二転三転して思わぬ敗北を喫し、参院選後に退陣を余儀なくされます。

テレビなどで行われる各党首による討論など、投票前にしっかり確認しておくのも重要なことです。

さて本題に戻り、「参議院は本当に必要か?」というご質問について。
参議院は良く言えば「良識の府」、悪く言えば「カーボンコピー」と揶揄されます。
大石の見解はどちらなのでしょうか?

大石いわく、衆議院で出た答えと、参議院で出た答えが似てしまうのが政党政治。
独自の考え方や結論は出にくいことを認めた上で、党利党略なく、最良の答えを導き出す参議院であってほしい、とその必要性を訴えました。
(nachtm)
 
大石邦彦のNOW ON SHARE!
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2022年07月02日11時43分~抜粋

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