大石邦彦のNOW ON SHARE!

小麦・肉・銀歯まで…4月は相次ぐ値上げショック!

4月に入り、とどまるところを知らない異例の値上げ。
どうしてこんなに物価が上がっているんでしょうか?

CBCテレビ『チャント!』でアンカーマンとして活躍する大石邦彦が、物価上昇とその背景について徹底調査しました。

リスナーからのお困り事をなんでもリサーチする番組『大石邦彦のNOW ON SHARE!』4月2日放送の番組から。

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4月に値上げした商品

大石「皆さん、やっぱり値上げでね。ボディブローのように家計に響いているんじゃないかと」

商品ごとに4月の値上がり幅はこうなっています。

生麺 6-13%
レトルトカレー 10円
食用油(1kg) 40円以上
トマトケチャップ 3-9%
トイレットペーパー 10%以上
紙おむつ 10%
蛍光灯 25-40%
コーヒー(1杯) 10-55円

物価上昇の理由を調べてみると、コロナ禍の原油価格の高騰に加えて、いまはウクライナショックがあります。このダブルパンチで値上がりが続いています。

ロシアは食料品だけでなく、エネルギーも供給しています。原油のシェアは世界3位、天然ガスは世界2位です。
石油輸出国機構として知られるOPECは今ではOPECプラスと呼ばれ、アラブの加盟国に加え、ロシアを含む非加盟国もメンバーに加わっています。

大石「それだけ世界に原油を供給しているわけですよ」
 

エネルギー、小麦、肉、銀歯まで…

ロシアとドイツには天然ガスを供給するパイプラインもあり、ドイツからヨーロッパ中に行き渡っています。
さらに、石炭(世界6位)、アルミニウム(世界2位)、プラチナなど貴金属も豊富な地下資源をもつロシア。

希少金属のパラジウムは銀歯に使われており、その産出量はロシアが世界1位とのこと。

大石「(銀歯を)よーく見てるとロシア国旗が見えてくる」

そして小麦は世界2位。

大石「ウクライナもかなりの供給量なんですよ」

穀倉地帯であるウクライナも小麦生産国。
”ヨーロッパのパンかご”と呼ばれるくらいの供給量を誇ります。

大石「小麦はウクライナに依存しているんですね。トウモロコシは世界5位です」

トウモロコシは肉の生産に影響するそうです。
実はトウモロコシは家畜のエサ(配合飼料)として使用されるそうです。
コロナ禍でもともと値上げしていたところに、ウクライナショックがさらに追い打ちをかけているのだとか。
肉の値段にもそのうち影響してくるかもしれません。

大石「畜産農家の方が努力してがんばっているんです!でも、もう我慢できなくなってくるんじゃないかと」
 

”ウッドショック”が木造住宅にも影響

さらに産業用木材の価格も高騰しています。

大石「ウッドショックと呼ばれており、さらに値段が上がってくるのかもしれないんですね」

住宅メーカーの方に聞いたところ、コロナ前と比べて木造の家1軒あたり300~400万も上がっているそうです。
メーカーの企業努力で最終価格はそこまで上がっていないそうですが、ウクライナショックでプラスアルファ上がってしまうと…

大石「これはね、皆さん大変になってくる!」

第一生命の経済研究所が調べた”家計へのダメージ”を調べた試算によると、ひと月で3000円だとか。内訳は食品が800円、電気・ガス・ガソリンなどのエネルギーが2200円とのこと。

物価上昇の理由を徹底調査しました。
(nachtm)
 
大石邦彦のNOW ON SHARE!
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2022年04月02日11時40分~抜粋

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