2017年5月31日(水)

グロテスクな花が咲く「悪魔の舌」。その正体はあの庶民的な食べ物!

多田しげおの気分爽快!! / 未分類

5/29はこんにゃくの日。ということでテーマは「こんにゃく」です。
「529、ごんにく、で今日はこんにゃくの日!」と、少々苦しいゴロ合わせの説明をする多田しげお。

朝PONのご意見番でありCBC論説室長の石塚元章がこんにゃくについて分かりやすく解説します。

見たことある?こんにゃく芋

こんにゃくは、ご存知のように、こんにゃく芋からできています。
でも、実際にこんにゃく芋を見たことをある方は少ないのではないでしょうか。

こんにゃく芋は球茎、つまり茎の部分が土の中で養分を吸って丸く膨らんだ結構大きなものです。
原産は東南アジアのインドシナ半島。
芋そのものは縄文時代の日本にもあったという説もありますが、食用としてのこんにゃくは仏教同様、室町時代頃に伝わってきたと言われています(所説あります)。

こんにゃくはハードルの高い食べ物

「芋ををそのまま食べるのではなく、こんにゃくというものに加工して食べているんですね」と、確認する多田に対して「そこがこんにゃくのハードルの高いところで二つのハードルがあります」と、石塚。

一つ目のハードルは、こんにゃく芋そのものが非常にデリケートな作物であるということ。
気候にも左右される為、運を天に任せて作る玉、という意味で「運玉」とも呼ばれていたそうです。
栽培が難しく、安定的に作ることができるようになったのは戦後だと言われています。

二つ目のハードルは、こんにゃくの作り方の確立。
昔はこんにゃく芋をすりおろしてそれを固めていくという方法を取っていましたが、これではえぐみがうまく取れず、傷みやすいという問題がありました。

江戸時代、常陸国(今の茨城県)の中島藤右衛門(なかじまとうえもん)という人が、こんにゃく芋を粉にしたらどうかと思いついたのです。
まず、切って乾燥させたこんにゃく芋を水車で回して臼のようなものですりつぶし、粉末にします。
粉末にすることで保存がきき、運搬がしやすくなりました。
この粉末に水とアクなどのアルカリ性の物質を混ぜて固めて、こんにゃくにするという方法が確立したのです。

それまでは収穫時期しか食べられない期間限定の食べ物であったこんにゃくが、この発想のおかげで年中食べられるようになりました。
こんにゃく芋を粉末にするという技術を1700年代に作ったのが大発見・大転換であったと言われています。

石塚元章が語る、こんにゃく2大論争

まずは、「白いこんにゃくと黒いこんにゃくの違いは?」
これは聞いたことがある、と多田。

「粉末にする時にこんにゃく芋の皮ごと作ると黒い部分が入る、皮を取り除いてから粉末にすると白くなる」
そう、昔のこんにゃくは皮ごとすりおろしていたので色は黒でした。
「昔のこんにゃくの方が本物っぽいね」と感じる人たちのために、わざとヒジキなどの海藻の粉末を入れて黒いつぶつぶを入れて作るこんにゃくもあるそう。

続いて、「白滝と糸こんにゃくの違いは?」
大阪出身の多田は「白滝なんてものはなかった。細いこんにゃくは全部糸こんにゃく」と語ります。
地域によって呼び方が違うだけなのか?というと、そうとも言い切れないようです。

東日本では、完全に固まる前の糊状のこんにゃくを細い穴に通して固めて作るものを「白滝」と呼び、西日本では、板状のこんにゃくを細く切って作るものを「糸こんにゃく」と呼んでいました。
どちらも原料は同じですが、製造方法に違いがあったのです。
現在では西日本でも白滝と同じ作り方をするケースもありますが、昔からのなじみで呼び方が東と西で異なっているという訳です。

こんにゃく兵器

ここで唐突に「こんにゃくが実は兵器だった時があるとご存じですか?」と石塚が驚くべき話を切り出します。
「こんにゃく投げつけて『やめてくれ~』」と、多田。
お化け屋敷では時々そんなこともありますが。

太平洋戦争中に、アメリカに向けて風船爆弾をたくさん飛ばしていた日本。
この風船爆弾は和紙で作られており、それを固める糊としてこんにゃくが使われていました。
驚くべき話ですが、気密性が高く粘着度が良いこんにゃく糊は、一時兵器の材料であったという話です。

こんにゃくは悪魔の舌

こんにゃくは英語で「devil’s tongue」、すなわち「悪魔の舌」と呼ばれています。
ほぼアジアでしか作られていないこんにゃく、欧米人はそもそも食べません。
しかし、最近はヘルシーフードとしてニューヨークタイムズでも紹介され、欧米の方も興味を持っているようです。

こんにゃくのふにゃふにゃ感が悪魔の舌を連想させるのかと思いきやそうではなく、実はこんにゃくの花にその名前の秘密があるのです。
「赤くてムニュっとなっていて、確かに悪魔の舌のように見えなくもない」と、力説する石塚。
早速、パソコンでこんにゃくの花を検索した月曜アシスタントの桐生順子も「ちょっとグロテスクですね!」と驚きの声をあげます。
「まさにニュニュニュと真ん中から舌が伸びている感じ」と多田も納得の「悪魔の舌」ぶり。

ただ、欧米人はそもそもこんにゃくを知らないので、devil’s tongueと言われても何のことだか分かりません。
本当の悪魔の舌の話をしていると思われてしまうので、英語ではきちんと説明した方がいいですよ、という指摘もあるそうです。
「すごく身近な食べ物なんですが、知らないことが多いですね」とまとめる多田でした。

最初の人はエライ!

リスナーからの反響です。

「早速パソコンで検索して、花を見ました。うわぁむっちゃ不気味!真っ赤!この芋をこんにゃくにして食べた人は最初の人は本当にエライ!さすが!」(Aさん)

確かに、まるで罰ゲームだったとしか思えません。
先駆者がいてこその今です。ありがたいですね。
(minto)

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