石塚元章 ニュースマン!!

電気自動車発展のカギ「OTA」がこれからのキーワード

自動車業界ではここしばらくEV(電気自動車)に関する動きが多く報じられ、先日はソニーとホンダが新型EVの発表を予告。

2023年は自動車業界にとって大きな変化が起きる年となるかもしれません。

1月7日放送『石塚元章 ニュースマン!!』では、EVと大きな関わりのある「OTA」というキーワードを取りあげ、CBC論説室の石塚元章特別解説委員と渡辺美香アナウンサーが解説しました。

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クルマとネットが密接な関係に

OTAとは「Over the Air」の略で、無線通信によりデータをやり取りすること。

放送中のことをオンエア(on air)というように、この「Air」は電波などのことを指します。

電気自動車は「コネクティッド・カー」、つながる自動車と言われ、ガソリンを使ってエンジンで動くのではなく、コンピュータを搭載し、無線でインターネットに常時つながって走っています。

無線でさまざまな情報を受け取りながら走っているために、何かトラブルがあれば外へ伝えると自動的に修正することができるようになっていきます。

そうすると、電気自動車の時代になればOTAの重要性が高まっていきます。

今までの自動車であれば、何か具合が悪くなったら修理工場へ車ごと持っていきますが、将来は物理的に壊れているのでなければ、外からデータを送って直すということもあるかもしれません。

石塚「車がどれぐらい走ったかとか、こっちへ行くとどうだとかということも、全部外へ無線通信で情報がやり取りができるようになる」

渡辺「ホント、再起動1つで修復できたりする時代が来ちゃうかもしれないですね」

クルマは将来家電扱いに?

電気自動車の台頭によって、通信技術の発展がますます求められるようになります。

石塚「コンピュータも昔、線で(インターネットを)つないでましたし、家電製品も線でつながってましたけど、そういうのがだんだんなくなってきてる。

クルマもそうなりますよっていう時代で、電気で走る自動車を作るだけじゃなくて、通信の技術、OTAと言われるものもどれだけ素晴らしい物を付けていくかっていうのが、これからの自動車の生き残りになってくるよっていうのが、1つのキーワードですね」

1月6日にアメリカでは「CES 2023」という、世界最大規模の電化製品に関する展示会が開かれましたが、展示されているのは家電製品だけではありません。

今や電気自動車も展示されているのですが、ガソリンを使ったエンジンではなく、コンピュータを使って電気でクルマを動かすとなると、それは家電と変わらないためです。

渡辺「だからネット企業がクルマに参入できるんですね」

現在、車を生産しているのは自動車メーカーですが、電気自動車には電機メーカーだけではなく、グーグルやアップルも参入を発表しています。

石塚は最後に「今年以降、大きなキーワード。詳しい方の中には(既に重要視している)キーワードだと思いますが、OTAを覚えておいていただきたいと思います」とまとめました。
(岡本)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2023年01月07日07時27分~抜粋

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