石塚元章 ニュースマン!!

定価の10倍以上の価格で転売も!サクマ式ドロップスをめぐり騒動

赤色の缶でおなじみの「サクマ式ドロップス」を製造する佐久間製菓が、来年の1月で廃業することを取引先に通知し、話題となっています。

小さい頃に食べたという人も多く、映画『火垂るの墓』で印象の強いサクマ式ドロップスがなくなるため、廃業を残念がる声も多いようです。

11月12日放送『石塚元章 ニュースマン!!』(CBCラジオ)では、サクマ式ドロップスの製造終了が及ぼしているさまざまな影響について、CBC論説室特別解説委員の石塚元章と渡辺美香アナウンサーが解説しました。

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白いドロップはハズレ!?

このニュースを受けて、残念がるおたよりが番組宛てにも届いています。

「佐久間製菓さん廃業という残念なニュースがありましたが、我が家の防災リュックを確認したところ、佐久間製菓さんのドロップが入っていました。

サクマ式ドロップスといえば、ハッカが出てくるとガッカリで、こっそり缶に戻すか親にあげていました。今となれば懐かしい思い出です」(Aさん)

ハッカは世代によって好き嫌いが大きく分かれるようで、こどもの頃は「こんなの入れなくていいのに」と思い、ハッカが食べられるようになったら大人になったと思ったりしました。

廃業を決めた原因は、コロナ禍で売れなくなったことや、円安などでエネルギー価格が上がり、配送コストなどが上がったこと、原材料の価格が上がったことなどが背景にあるそうです。

佐久間製菓とサクマ製菓

佐久間製菓は1908年(明治41年)に 佐久間惣治郎さんが前身の会社を創業。

当時、ドロップはすべて輸入品でしたが、国産のドロップを販売しました。

途中、第二次世界大戦で工場が焼けるなどしていったん廃業しましたが、戦後、復活する際にある実業家が引き継いで始めたのが、今回廃業を予定している「佐久間製菓」。

それとは別に、廃業前に社長を務めていた方のご子息が始められたのが「サクマ製菓」と、別々に2社が立ち上げられました。

サクマ製菓の商品名は「サクマドロップス」で「式」が入っていないもの。
色も緑色の缶で、来年以降も引き続き販売されます。

いわゆる「サクマのドロップ」が2つあることを、改めて今回のニュースで知った方も多いのではないでしょうか。

ネットでは高額取引も

サクマ式ドロップスは今年12月までは製造されることと、来年3月以降も引き続きサクマ製菓では製造されます。しかし、もうすぐなくなるということから、さっそくネット上で「サクマ式ドロップス」が高額で取引されています。

「高額で転売する転売ヤーが問題視されています。そんなの買わなきゃいいんですよ。
なぜ買うの?買う方が問題だと私は思います!」(Bさん)

75g入りの缶は定価が150円ほどですが、それを10缶セットで2万円以上で売るケースも。

ネットのフリーマーケットが浸透している以上、仕方がないことかもしれませんが、焦って買ってしまい、あとで後悔することがないように気をつけなければいけませんね。

あとは、いきなり好きな物がなくならないよう、普段から買って応援することが大事なのかもしれません。
(岡本)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2022年11月12日07時26分~抜粋

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