石塚元章 ニュースマン!!

「町中華」ならぬ「ガチ中華」が流行っている社会的な背景は?

2022年11月08日(火)

ニュース

年末に近づき、1年の締めくくりがそろそろ行われるという時期になってきましたが、11月4日、2022ユーキャン新語・流行語大賞2022のノミネート30語が発表されました。

「きつねダンス」「大谷ルール」といった野球に関する用語や、「ヤクルト1000」「SPY×FAMILY」といったヒット商品・作品が並ぶ中、「ガチ中華」という言葉も。

「町中華」は聞いたことがあるけど、「ガチ中華って何?」という方もいらっしゃるかと思います。いったいどのような意味なのでしょうか。

11月5日放送『石塚元章 ニュースマン!!』(CBCラジオ)では、CBC論説室特別解説委員の石塚元章と渡辺美香アナウンサーが「ガチ中華」について、流行の背景も含めて解説しました。

「ガチ」中華の何がガチ?

ガチ中華の「ガチ」とはガチンコの略で、「本気の」「本当の」という意味。

日本にある中華料理店の多くは、日本人が食べやすいような味付けがされていますが、「ガチ中華」は、本場の中国に近い料理を提供しているお店のことを指します。

もともと「町中華」という言葉があり、それとかけた言葉です。

ちなみに町中華はチェーン店ではなく、高級店とは違う庶民的な中華料理屋さんのことを指します。

地元のなじみのお店を見つけて、普通の食事はもちろん、夜に飲みながらちょっと料理をつまむといった楽しみ方をされているようです。

ガチ中華が広がる背景

ガチ中華に話を戻しますと、本格的な中華料理(中国料理)を味わえるお店が最近増えてきているそうです。

ただ、これは単に何かをきっかけに日本人に本場の中国料理が知られてきているということ以外にも、お店が増えている理由があるとのこと。

石塚はその理由でよく指摘されることとして、中国の方が多く訪れていることを挙げました。

石塚「なぜ増えてきているかというと、中国で競争が激しくて、結構社会人としてやっていくのが大変厳しい状況になっている。人口も相当いますし。
大学まで出たけれど、実は就職先があまりない。
就職したけど、こういう仕事をやるつもりじゃなかった。

厳しい競争にさらされるという中国の方が多くて、『じゃあ日本に行こうか』ということもあって、日本に来ていらっしゃる方がちょっと前から増えてきている。
そういう人たちが喜ぶような料理のお店が、中国の方が経営してたり作ってたりする。

以前は日本の人たちが喜ぶ中国料理を提供しているっていうのがあったんですけど、最近はそうじゃなくなって。
背景には、実は中国の社会状況みたいなものもある」

中国の本場料理ってどんな味?

本場の中国料理というと、とっつきにくいイメージがありますが、新たな発見がありそうです。

渡辺「ちょっと香辛料とか、辛ーい麻婆豆腐とかもありそうですよね」

石塚「すごい香辛料で『この匂いはちょっと…』って思うけど、慣れるとおいしいっていう」

石塚は、ガチ中華もさることながら、「町中華の良い店を探してるんですけど」とも語っていました。
(岡本)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2022年11月05日07時26分~抜粋
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