石塚元章 ニュースマン!!

奄美大島の海岸で発見された「竜涎香」って一体なに?

鹿児島県奄美大島の海岸で今年9月、「竜涎香(りゅうぜんこう)」が見つかりました。

竜涎香はマッコウクジラの排泄物で、「幻の香料」「海に浮かぶ金塊」ともいわれる希少な天然の香料です。

10月29日放送の『石塚元章ニュースマン!!』(CBCラジオ)では、石塚元章が「今週気になったニュース」として、この話題を取り上げました。

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ビーチコーミングで発見!

竜涎香を発見したのは、兵庫県芦屋市の男性。男性は、海岸で漂着物を集める活動「ビーチコーミング」のため、奄美を3泊4日で訪れていました。

竜涎香とは、マッコウクジラの腸内に発生する結石のこと。非常に軽いため、排泄されたあとは海にプカプカ浮き流され、海岸にたどりつくことがあります。

これが今回奄美大島で発見されたというわけです。

排泄物とはいえ大変香りがよいため、竜涎香は昔から香料として使われています。

「そういうわけだから、偶然見つかる時しか見つからなかった」という石塚に、「だから貴重なんですね」と納得の渡辺美香アナウンサー。

クジラのお腹から見つかる

捕鯨活動が盛んだった頃は、クジラを引き上げて解体する時にお腹の中から見つかることが多かったという、この竜涎香。

その当時はある程度流通していましたが、捕鯨が厳しくなってからは数が減少傾向にありました。
しかし最近はクジラ保護運動が定着してきたため、少し増えてきてはいるそうです。

竜涎香、またの名をアンバーグリス(ambregris)といいます。

10月30日は「香りの記念日」

この放送日の翌日、10月30日は「香りの記念日」でした。

1992年10月30日に石川県七尾市で第7回国民文化祭「世界の香りフェアIN能登」が開催されたことがきっかけです。

そしてこの日は渡辺の誕生日。

石塚「美香ちゃんの誕生日でもあります。あれ、美香ちゃんの“香”って“香り”じゃなかった?」

渡辺「“美”しく“香”ると書くんです」

石塚「そうじゃん!素晴らしいじゃん!いま本当に偶然気が付いた。ゾゾっとしたな、今」

名前と誕生日との奇跡のリンクに、ググっとテンションが上がる石塚。

自分の誕生日が「香りの記念日」だったとは知らなかったと、渡辺も驚きを隠せない様子。

「竜涎香をいつか身にまといたい」

石塚「10月30日でしょ、香りの日よ。あなたの日だった」

渡辺「香りの記念日。なんというありがたい日に生まれて…私。ありがとうございます(笑)」

「どっちが先かわからないんですけど」という渡辺でしたが、「香りの記念日」が制定されたのは1992年。

石塚「30年前だから…まっいいや、そこから追及しだすといろいろと…」

渡辺「あっ、じゃあ私が先だ!」

石塚「すごいね」

渡辺の方が、「香りの記念日」よりも先に生まれていました。
「じゃあ、ぜひ竜涎香をいつか身にまといたいなと思います」と、意欲満々の渡辺でした。

昔の彼女と同じ匂い

五感の中でも「嗅覚」は、特に長く記憶に残るといわれています。
つまり、「香り」で昔の記憶や感情がよみがえることがあるということ。これを「プルースト効果」といいます。

これは、フランスの作家マルセル・プルーストが、著書『失われた時を求めて』の中で書いた、主人公がマドレーヌの匂いから幼少の記憶を思い出すという一説から名づけられたものです。

石塚「ふっと香りをかいで、『あっ昔の彼女と同じ匂い』とかさ」

渡辺「『タバコの香り』っていう歌詞は多いですよね。ラブソングなんかでね」

「竜涎香」発見のエピソードから、香りに話が広がったこの日のニュースマンでした。
(minto)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2022年10月29日07時10分~抜粋

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