石塚元章 ニュースマン!!

予防歯科と深い関係?「言語聴覚士」ってどんな仕事?

名古屋市中村区「すぎうら歯科クリニック」の杉浦洋平院長が、聞いて役に立つ歯の情報を紹介する『石塚元章 ニュースマン!!』(CBCラジオ)のコーナー「歯っと驚く予防歯科最前線!!」。

10月22日放送のテーマは「言語聴覚士の仕事」。
歯科医である杉浦先生がクリニックに、言語聴覚士をおいている理由について尋ねました。

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コミュニケーションを支援する専門職

一般的な「歯医者さん」のイメージといえば、歯科医師、歯石などを取る歯科衛生士、アシスタントの歯科助手、被せものなどを作る歯科技工士。

「すぎうら歯科クリニック」では、このほか「言語聴覚士」が活躍しています。

石塚は「言語聴覚士さんというと、リハビリの時にお世話になるイメージがある」と語りますが、実際はどんなお仕事なのでしょうか。

杉浦先生によると、言語聴覚士は「話す」「聞く」「食べる」分野のスペシャリスト。コミュニケーションを主に支援する専門職で、発音訓練、嚥下障害に対しての口腔リハビリを行っています。

通常は大きな総合病院や、老人保健施設などの福祉施設で活躍していることが多い職業で、開業医での就業は珍しいそうです。

多くが誤嚥性肺炎で亡くなる現実

高齢者の方が亡くなる原因のひとつに、「誤嚥性肺炎」があります。

「すぎうら歯科クリニック」では、先代の院長である杉浦先生の父の時代から総合診療を行ってきていました。

しかし、その時代の患者さんが自力でクリニックに通うことが困難になってきたため、「クリニックで行ってきた予防歯科を、自宅や入居先の施設でも行ってほしい」という依頼が増えてきたといいます。

杉浦先生が訪問診療の現場で、多くの患者さんが誤嚥性肺炎で亡くなる現実を目の当たりにしてきたことが、クリニックに言語聴覚士をおくきっかけとなったそうです。

誤嚥性肺炎を防ぐワンチーム

杉浦先生によると「高齢者の多くが恐れを抱いている誤嚥性肺炎をゼロにするためには、3つのポイントがある」といいます。

まず1つ目は「しっかり物が噛めるように、義歯を作成する」こと。これは歯科医師の仕事。

2つ目は「口の中を清潔に保つ」こと。これは歯科衛生士の仕事です。

そして大切な3つ目は、「嚥下や発音のリハビリをする言語聴覚士の存在」です。

「この3つの職業がワンチームで必要」と杉浦先生。

「言語聴覚士の仕事には大きな役割があるということ。効果はあるんでしょうか?」と尋ねる石塚に、杉浦先生は「効果はかなり出てますね」と返します。

嚥下も予防歯科

物を飲み込む「嚥下機能」の低下は自分自身で気付くことはほとんどなく、「気付いたら物を飲み込む力が下がっていた」というのが現実。

杉浦先生いわく「嚥下も予防歯科」で、早期発見できた場合は具体的なリハビリや栄養指導にもどんどんつながっていくといいます。

石塚「そういうことをやられる専門家が、言語聴覚士」

杉浦先生「そういうことですね」
(minto)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2022年10月22日07時39分~抜粋

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