石塚元章 ニュースマン!!

口が乾くと危険?「ドライマウス」の原因と対策

『石塚元章 ニュースマン!!』、名古屋市中村区「すぎうら歯科クリニック」の杉浦洋平院長に、聞いて役に立つ歯の情報を紹介してもらう「歯っと驚く予防歯科最前線!!」のコーナー。

5月28日のテーマは「ドライマウスにご用心!」。杉浦先生によると「ドライマウスをただの口の乾燥だと思っていると、怖いことが起こる」と言います。ドライマウスになると、私たちの身体にどんな影響があるのでしょうか。

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誤嚥性肺炎につながる危険も

ドライマウス、別名「口腔乾燥症」は、目が乾燥する「ドライアイ」同様、口が乾燥する病気です。

「歯にとってドライマウスは天敵」。歯の二大疾患である虫歯と歯周病に非常に関連があるんだそう。

そしてドライマウスの影響は口臭や口内炎にも。さらに特に高齢者にとって注意が必要な誤嚥性肺炎にも繋がります。

「ドライマウスはあなどってはいけない」と杉浦先生。

薬物性ドライマウスにご用心

唾液が出なくなるドライマウス。唾液が減少してしまうのには、いくつか原因があります。

1つ目は加齢やストレス、タバコや更年期障害など。2つ目は糖尿病、腎臓病、シェーグレン症候群などの全身疾患。

そして杉浦先生が最も要注意と考える3つ目は、「薬物性ドライマウス」。薬剤の副作用による唾液の減少は、患者本人が気づいていないことが多いといいます。

例えば血圧やアレルギーの薬、鎮痛剤など、700種類以上の薬と関係があるといわれています。

普段何気なく飲んでいる薬が、実は唾液の減少に繋がっている場合があるのです。

花粉の季節は口が乾く人が増える

「特殊な薬じゃなくて、普通によく使われている市販薬でも唾液の分泌に影響する。薬のことはかなり気にした方がいいんですね」と納得の石塚元章。

「アレルギー薬を飲んでいた時期は、しょっちゅう水ばかり飲んでいた」と振り返る渡辺美香アナウンサー。

渡辺「ひょっとしたらそれ、関係してましたね?」

杉浦先生「そうですね。花粉症の薬とかね」

花粉が飛ぶ時期は「なんとなく口が乾く」という人が増えるかもしれません。すぎうら歯科クリニックにも、口の乾きを訴える患者さんが多くなるそうです。

歯医者にもお薬手帳を持参

杉浦先生のおすすめは「歯科医を受診する際に、お薬手帳を持参する」ということ。自分が飲んでいる薬が唾液の減少と果たして関係しているのかどうかを、お医者さんに相談するのがよいそうです。

石塚「歯医者さんにはお薬手帳を持って行かない人が多いと思いますが、持って行くっていう意味もあるというわけですね」

杉浦先生「その薬は実はドライマウスと関係しているので、今まで以上に虫歯や歯周病に関して予防していこうということになると思います」

「唾液腺マッサージ」が効果的

ドライマウスの根本的な治療法はないため、こまめに水分を摂ったり、保湿剤を使って口をうるおしたりする必要があります。

また機能の低下により唾液が減るので、耳の下あたり(耳下腺)を十分に押す「唾液腺マッサージ」も効果的です。

渡辺「ストレスも原因になると聞くと、気を付けたいですね」

石塚「唾液腺マッサージもぜひ覚えてやっていただくと」

さまざまな要因で起こるドライマウス。「口が乾いているだけ」と思った方は「ドライマウスをあなどってはいけない」という杉浦先生の言葉を思い出して、ぜひ歯科医を受診してみてください。
(minto)
石塚元章 ニュースマン!!
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2022年05月28日07時45分~抜粋

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