石塚元章 ニュースマン!!

100万円台の「新型EV」登場!一方でEV普及を阻む大きな壁も

『石塚元章 ニュースマン!!』の「石塚トレンド 今日の数字」コーナーでは、CBC論説室特別解説委員の石塚元章が、その1週間に起きたニュースの中から関連する数字を取り上げ、渡辺美香アナウンサーとともに解説しています。

5月21日の放送で石塚が選んだ数字は「180万円」と「3万か所」の2つ。これはEV(電気自動車)にちなんだ数字です。新型EVが続々登場する一方で、普及を阻む大きな壁があります。「EV元年」の日本が抱える問題は、一体どこにあるのでしょうか。

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軽自動車のEVが新登場!

環境にやさしいEVですが、日本ではまだまだ普及していません。
今週のニュースで石塚が注目したのは、日産自動車と三菱自動車がそれぞれ発表した軽自動車の新型EVについて。

まだまだ高額なEV。その価格も普及しない理由のひとつだといわれています。日産と三菱からこの夏発売される軽自動車のEVは、国の補助金を使うと180万円ほどで購入できるということです。

同じサイズのガソリン車よりはまだ高額ですが、「軽自動車のEV」はEV普及のためのキーワードになっています。

充電ポイントは減少傾向

「長距離をあまり乗らないと考えれば、軽自動車のEVは使いやすいかも」という渡辺美香アナウンサーの指摘に、「鋭い!」と反応する石塚。

石塚によると「これがもうひとつのハードル」。
買い物など、近場へのおでかけで乗る分には問題ありませんが、遠くへドライブをしていて、途中で電気がなくなってしまっては元も子もありません。

これが石塚が危惧する「充電できるポイントはちゃんと普及してますか問題」。ここで登場するのが本日2つ目の数字「3万か所」です。

日本では現在、3万か所にEVの充電ポイントがあります。この数字は右肩上がりで増えていましたが、実は2020年がピーク。なんとこれ以降は減少傾向です。

「えっ?これからEVを普及させようっていうのに減ってどうするんだよって思うんですけど」と石塚。実はこれには深い理由があるのです。

「一緒に増えないと、どっちも減る」

2010年代、国が補助金を出し、全国に充電ポイントが作られました。しかしこの頃作った設備がすでに老朽化し始めています。

石塚「『国が作れって言ったから作ったけど、走ってないじゃん、誰も来ないじゃん』っていう」

渡辺「利用されないっていうことですね」

石塚「『維持費もかかるし、作り直しは様子を見よう』と辞めていく人もいる」

充電ポイントの減少はEV普及への大きなネックとなっています。EVと充電ステーション。これらは同時に増える必要があるというわけです。

石塚「片方は『充電できるところ少ないじゃん!』って言ってるし、もう片方は『充電できるところを作ったのに車が来ないじゃん!』っていう」

渡辺「一緒に増えないと、どっちも減りますからね」

まさに渡辺の言う通り。EVの普及には、まだまだ大きな壁が立ちはだかっています。
(minto)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2022年05月21日08時42分~抜粋

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