石塚元章 ニュースマン!!

若い世代に増加中!「顎関節症」ってどんな病気?

『石塚元章 ニュースマン!!』、名古屋市中村区「すぎうら歯科クリニック」の杉浦洋平院長に、聞いて役に立つ歯の情報を紹介してもらう「歯っと驚く予防歯科最前線!!」のコーナー。

4月25日の放送のテーマは「顎関節症」。日本顎関節学会の専門医でもある杉浦先生に、顎関節症になる原因とその治療法について伺いました。

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顎関節症の三大症状

虫歯・歯周病と並び「三大歯科疾患」といわれている顎関節症。虫歯が減っている一方で、特に若い世代に顎関節症が増えているそうです。

顎関節は耳たぶの1cmほど手前の硬い部分。食事や会話の時に使う関節で、非常に活動量の多い部分です。

杉浦先生は「お2人とも話すことがお仕事なので、ご用心ですね」と石塚元章と渡辺美香アナウンサーにアドバイスを送ります。

顎関節症にはさまざまな症状がありますが、その中でも「痛み・カクカク音がする・口が開きづらい」この3つが三大症状といわれています。ひどくなると頭痛・肩こり・めまいも。口の中から波及して、全身の症状に繋がってしまうそうです。
 

顎関節症になる理由

「痛みという意味では、朝起きた時に結構痛い時がある」と渡辺。

「食いしばりで傷んでるのかなという感じがする」という渡辺に、「朝一番で痛いというケースは、寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをしている可能性がかなり高い」と杉浦先生。歯ぎしりや食いしばりも顎関節症に悪影響を及ぼすようです。

顎関節症になる理由として、以前は歯並びやかみ合わせが多かったものの、最近では歯ぎしりや食いしばり、うつ伏せ寝、仕事中のほおづえ、口呼吸などが増えています。

顎関節症は生活習慣病ではありませんが、日常生活での悪習癖が顎関節への負担を多くしているのです。
 

多種多様な治療法

顎関節症の疑いがある方は「歯科医院へご相談を」となりますが、実際どんな治療が行われるのでしょうか。

「原因はたくさんありますので、治療法もたくさんあります」と杉浦先生。

「マウスピースを使った治療」が多いものの、最近では「運動療法」も増えているそうです。運動療法にはお医者さんが病院でやる方法と、患者さん自身が家でやる方法の2つがあります。

頭痛や頬の筋肉が痛いというケースでは、理学療法の一種・レーザー照射をする場合もあるそうです。
 

日常生活の悪習慣を直すことが大切

杉浦先生によると、最も大切なのは「ヒアリングをして日常生活の悪い癖を直す」ということ。医師と一緒に生活習慣の見直しをすることが大事であるということです。

原因を突き止めるため、歯科医院に相談することが完治への第一歩。自分が何気なくやっている癖が、実は顎に非常に負担がかかっているというケースがいくらでもあるそうです。

「口が開きづらいという方は、正しく運動療法をすればそれなりの結果が出てきます。ただし自己流はダメです」と杉浦先生。

「自分は硬いものを食べることが少ないから」と、積極的に硬いものを食べ過ぎるのもダメなんだそう。

いずれにせよ、顎関節症の症状が出た場合は早めに歯科医院へ行くことが大切というお話でした。
(minto)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2022年04月23日07時41分~抜粋

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