先月、前澤友作氏が宇宙旅行を行なうなど、私たちにとってどんどん宇宙が身近なものに。
それはロシアが打ち上げたロケットではあるのですが、日本でも宇宙開発が進んでいます。
しかし最近、日本の宇宙開発に少し影を落とすニュースが報じられました。
1月22日放送『石塚元彰 ニュースマン!!』では、CBC論説室特別解説委員の石塚元彰と渡辺美香アナウンサーが、日本が開発中のH3ロケットに関するニュースを解説しました。
H3ロケットが2度目の打ち上げ延期…日本経済にも打撃?
打ち上げ延期の影響
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、H3ロケットの1号機について2021年度中の打ち上げを予定していましたが、延期すると発表しました。
これまではH2Aロケットを打ち上げていて、その後継機となるのですが、実は打ち上げの延期は2度目で、1年ほど延期されていました。
新型エンジンに不具合が見つかり、その解決にメドが立たないことが理由で、打ち上げ時期は未定とのことです。
打ち上げの延期というのは、単に時期が延びて開発費が増えるということだけにとどまりません。
H3ロケットはすでにイギリスの民間企業と衛星を打ち上げる契約を行なっているため、延期するとなると、契約と違うということになり、企業に損害を与えることにもなります。
単にロケットを打ち上げるのは科学の発展やロマンを表すものというわけではなく、ロケットの打ち上げ延期は、日本が今後のビジネスに遅れを取るのではないかという、かなり現実的な問題につながっているのです。
これまではH2Aロケットを打ち上げていて、その後継機となるのですが、実は打ち上げの延期は2度目で、1年ほど延期されていました。
新型エンジンに不具合が見つかり、その解決にメドが立たないことが理由で、打ち上げ時期は未定とのことです。
打ち上げの延期というのは、単に時期が延びて開発費が増えるということだけにとどまりません。
H3ロケットはすでにイギリスの民間企業と衛星を打ち上げる契約を行なっているため、延期するとなると、契約と違うということになり、企業に損害を与えることにもなります。
単にロケットを打ち上げるのは科学の発展やロマンを表すものというわけではなく、ロケットの打ち上げ延期は、日本が今後のビジネスに遅れを取るのではないかという、かなり現実的な問題につながっているのです。
ロケットだけではなく飛行機も
このニュースを受けて渡辺は、「リージョナルジェットの機体の契約に似てますね」とコメント。
2015年に三菱航空機はリージョナルジェットの1号機を初飛行させ、長年の夢だった国産旅客機が実現するはずでした。
しかし、航空会社への納入について延期が相次ぎ、なかなか航空機が完成しない中で、コロナ禍により飛行機の需要がダウン。
2019年にはスペースジェットと名前を変えたものの、現在は事業が凍結となっています。
そして、先程のH3ロケットを手がけているのは三菱重工業で、スペースジェットを作っている三菱航空機の親会社。
両方とも世界中に売るつもりが、開発の遅れにより商業的には打撃を受けている状況となっています。
2015年に三菱航空機はリージョナルジェットの1号機を初飛行させ、長年の夢だった国産旅客機が実現するはずでした。
しかし、航空会社への納入について延期が相次ぎ、なかなか航空機が完成しない中で、コロナ禍により飛行機の需要がダウン。
2019年にはスペースジェットと名前を変えたものの、現在は事業が凍結となっています。
そして、先程のH3ロケットを手がけているのは三菱重工業で、スペースジェットを作っている三菱航空機の親会社。
両方とも世界中に売るつもりが、開発の遅れにより商業的には打撃を受けている状況となっています。
東海地方と大きな関係が
三菱航空機の本社は名古屋空港内にあるなど、『ニュースマン』が放送されている東海エリアは、日本の航空宇宙産業と密接に関係があるため、何とか課題を解決できるようにがんばってほしいところですが、なかなか苦しい状況が続いています。
なぜ開発がうまくいっていないのかという理由については、専門家からは若い人への技術の伝承がうまく引き継げていないのではないかといった指摘があるそうです。
最後に石塚は「このH3ロケットは今度いつ打ち上げられるんだろう?トラブルは解消できるのかしら?みたいなところが若干心配ですよね」とまとめました。
新しい産業を起こすのが難しい中、航空宇宙産業への期待が引き続き高まっています。
(岡本)
なぜ開発がうまくいっていないのかという理由については、専門家からは若い人への技術の伝承がうまく引き継げていないのではないかといった指摘があるそうです。
最後に石塚は「このH3ロケットは今度いつ打ち上げられるんだろう?トラブルは解消できるのかしら?みたいなところが若干心配ですよね」とまとめました。
新しい産業を起こすのが難しい中、航空宇宙産業への期待が引き続き高まっています。
(岡本)
関連記事