石塚元章 ニュースマン!!

ゼブラ柄に虫よけ効果あり?「和牛、シマウマ化実験」の結果は?

和牛の体をシマウマのような「ゼブラ柄」に塗るだけで、吸血昆虫による被害を少なくすることができるようです。米沢牛の産地・山形県小国町がこの実験を行い、実用化に向けた検討を進めています。

11月20日放送の『石塚元章 ニュースマン!!』では、このニュースをもとに渡辺美香アナウンサーがある画期的なアイディアを、石塚元章が秀逸なダジャレを繰り出しました。

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「シマシマ和牛」実験

元々、シマウマのシマは「草むらに隠れるときの保護色になる」といわれていました。しかし最近では、アブやサシバエといった吸血昆虫から身を守る「虫よけ」が有力な学説となっています。

この説に目を付けたのが、山形県置賜総合支庁農業振興課。吸血昆虫に苦しめられている牛を守るため、小国町の畜産農家で「和牛をゼブラ柄に塗る」という実験を行ったのです。

見たことのない“シマシマ和牛”の姿を想像して思わず笑ってしまう渡辺に、「すごいでしょ」と得意げに語る石塚。

元々この実験は、愛知県長久手市にある農業総合試験場の研究者が発表した「ゼブラ柄の牛には付着する虫の量が減った」という論文を基にしたものです。
 

虫を嫌がる動作が減少!

今年の夏、山形県置賜総合支庁農業振興課の方が「この実験を現場でやってみよう!」と、試験的に「和牛のシマウマ化」を行いました。

通常、牛は虫をよけるために尻尾を振り、足踏みをし、身体を震わせます。ゼブラ柄に塗ったところ、牛が虫を嫌がるこの動作が4~8割減少したそうです。

虫を嫌がる動作をするということは、牛がストレスを感じているということ。ストレスが多い牛は運動量や食欲が減り、結果として飼育や繁殖への影響も出てきてしまいます。

「やっぱり虫は来ない方がいいよね」という思いで行ったこの実験は、一定の成果を得ることができました。

とはいえ、塗装が1週間程度で落ちてしまう、ゼブラ柄の牛が他の牛から攻撃される可能性がある、といった問題点もあるようです。
 

「シマの牛は虫が無視」

この実験の結果を踏まえて、来年は放牧牛もゼブラ柄にする計画が進んでいるそうです。

「米沢牛の産地では、『あっ!シマウマだ!」と思って近づくと、実は牛っていう(笑)ことが起きるかもしれないからおもしろい」と、楽しい想像を膨らませる石塚。

一方渡辺は、さらなる応用を考え付いたようです。
「これがどんどんブームになったら。人間の山登りとか、蜂の駆除のときの虫よけに、ゼブラ柄の防護服にして」

近い将来、防護服は「ゼブラ柄」が当たり前になるかも?

「そこまでは考え付かなかったですね!」と驚く石塚は、「専門の方、いかがですか?今の美香さんのアイデアは!」と呼びかけます。

「シマの牛は虫が無視するんですね!」と舌好調の石塚に、「あっはははは!すごーい!」と大喜びの渡辺でした。
(minto)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2021年11月20日08時00分~抜粋

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