石塚元章 ニュースマン!!

衆議院解散、コロナ禍でも声をあげてバンザイするのはなぜ?

1週間のニュースを振り返り、CBC論説室特別解説委員の石塚元章と渡辺美香アナウンサーが解説する番組、『石塚元章 ニュースマン!!』。

10月16日の放送では、15日に実施された衆議院解散について取り上げました。

岸田内閣が成立してから1か月も経たないというスピード解散。

よくわからないまま19日に公示、31日に衆議院議員選挙が開票され、4年間の政治活動に対して国民の審判が下ります。

[この番組の画像一覧を見る]

解散で万歳する理由は「特になし」!?

解散の模様はテレビで観たという方も多いと思いますが、そこで毎回のように思う疑問について、番組宛てにおたよりが届きました。

「衆議院が解散しましたが、いまだになぜ万歳なのかがわかりません」(Aさん)

解散っておめでたいことだとは特に思わないのですが、その理由について石塚は、「あれですね、わかんないんです」と、拍子抜けするような回答。

理由は諸説あり、1897年(明治30年)の帝国議会解散の議事録で「拍手があり、万歳と叫ぶ者あり」と書かれているのが、解散の際の万歳に関する最初の記録とされています。

ただ、理由は書かれていないために不明で、「天皇陛下に対する敬意を表す万歳」という説や、「日清戦争などで勝利したことで、万歳をするのがブームになっていた」という説などさまざま。

誰もよくわからないまま、とりあえず慣例として続いているというのが現状のようです。

ただ、現在はコロナ禍でコンサートでも観客が声をあげないのが一般的である中、声を出すのを控えるという議員や、あえて手を挙げない議員など、個人によってもアクションはまちまちだったそうです。
 

今回の選挙は何解散?

解散でもう1つ話題になることといえば、解散に関するネーミングです。

「この解散、毎回名前を付けられるんですが、今回は何になるんでしょうね。

過去には『国難突破解散』、『郵政解散』、『バカヤロー解散』というのもありましたね。

私は『コロナ一段落解散』と名付けました」(Bさん)

岸田首相は解散にネーミングはしていませんが、解散で起きた選挙については、「未来選択選挙」と名付けています。

一方で立憲民主党の枝野代表は「逃げ恥解散」と、皮肉を込めて名付けています。
果たして、逃げるは恥だが、議員が増えて役に立つとなるのでしょうか。

ただ、衆議院の満了はもともと10月21日とほぼ満了に近い形ですので、特にネーミングをするほどではないのかもしれません。
 

バカヤロー解散のきっかけは?

さて、解散の中でも有名なのが「バカヤロー解散」。

吉田茂元首相が野党と予算委員会で議論をしているうちに、「バカヤロー」という発言が出たことがきっかけで解散したとされています。

こう聞くと、「バカヤロー」と怒鳴ったように感じるかもしれませんが、実際には議論をするうちに小さく「バカヤロー」と言った声がマイクに拾われ、野党側が「バカヤローとは何だ!」とこれを問題視。

野党の中でもこの発言に対する対応について意見は分かれたものの、内閣不信任決議案が通ったため解散することに。

他にも原因はあったのでしょうが、小さなことから解散につながるケースもあるようです。
(岡本)
 
石塚元章 ニュースマン!!
この記事をで聴く

2021年10月16日08時42分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報