石塚元章 ニュースマン!!

日本で最も多い鉄道のレール幅はどのサイズ?

日本には、乗り鉄、撮り鉄などさまざまな鉄道ファンが存在します。鉄道は、人をひきつける魅力がある乗り物です。

明治5年10月14日、新橋-横浜間に日本で最初の鉄道が開通しました。これを記念して、10月14日は「鉄道の日」です。

10月11日放送の『石塚元章 ニュースマン!!』では、愛知県建設業協会 矢作建設工業の紀伊さんから「鉄道」に関するお話を伺いました。

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「私の草履はどこに行った?」

日本の鉄道の歴史は150年ほど。初めて鉄道を見た市民は、鉄道を「陸(おか)蒸気」という愛称で呼んでいました。

この頃、新橋ー横浜間の29キロを、約55分かけてゆっくり運行していました。

イギリス製の機関車は高級な乗り物であったため、座布団を有料で借り、正座で乗る方もいたといいます。

石塚元章によると、思わず草履を脱いで乗車してしまったおばあちゃんが、下車時に「私の草履はどこに行ったんだ?」と探していたという笑い話もあるんだとか。
 

日本で最も多いレール幅は?

機関車だけではなく、レールも輸入に頼っていました。

当時、レール1mあたりの重さは、約30Kg。その後37kg、50kg、60kgとサイズがどんどん大きくなり、走行時の安定度やレールのすり減りが飛躍的に改善されたのです。

レールの進化にともない、レールの間隔・軌間(きかん)が何種類か設定されるようになりました。

ここで紀伊さんから石塚と渡辺美香アナウンサーに3択クイズ!

「次のうち、日本で最も多いレール幅はどれでしょうか」

1. 1,067mm
2. 1,372mm
3. 1,435mm
 

意外に広い? それとも狭い?

「意外に広い気がする」と推測する渡辺に、「逆なんじゃないかな」と石塚。

「狭軌とか広軌とかいうんですよ。狭い軌道、広い軌道。日本はね、世界より狭い軌道なんです。確か私の記憶が正しければ」と語る石塚。

「偉そうに言って外すこともありますね」と保険をかけつつ石塚が出した答えは、「1番の1,067mm」

さすが石塚、見事ご名答!

「石塚さんにとってはちょっとサービス問題だったかもしれない」と、やや悔しそうな紀伊さん。
 

30cmも広い「国際標準軌」

所説ありますが、日本の線路は曲線や急こう配があることから、1,067mmが多いそうです。

この狭軌は、JR在来線や名古屋鉄道などの多くの私鉄で採用されています。

しかし、車両の大型化・高速化が進み、安定性に欠けることもあり、1,435mmが「標準軌」として定められるようになりました。

これが世界標準である「国際標準軌」。関西の大手私鉄や新幹線で使われています。

「30cmくらい違うって、だいぶ違いますね」と驚く渡辺。
 

保線作業員は「守り鉄」

鉄道は1両が30~40t。加えて乗車率150%などの超満員状態。これがラッシュ時には5~10分置きに走るため、レールには相当な影響が出てしまいます。

そのため、夜になると全国のいたるところで保線作業をしています。

「暑い日も寒い日も、みんなが寝ている間にやってくれて。頭が下がる思いですよね」と紀伊さん。

その方々のおかげで、我々は毎日ダイヤ通りに動く鉄道に乗ることができています。

「いわば“守り鉄”ってことですね!」と、〇〇鉄を新たに命名した石塚でした。
(minto)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2021年10月09日08時49分~抜粋

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