石塚元章 ニュースマン!!

ノーベル賞発表 今年こそ村上春樹氏が獲るかもしれない?

10月4日から、今年もノーベル賞の発表が始まります。

「もうそんな時期になったの?」と思われるかもしれませんが、2年ぶりの日本人受賞はあるのか、どのような功績に賞が授与されるのかなどが、注目されるところです。

10月2日放送『石塚元章 ニュースマン!!』では、CBC論説室の特別解説委員・石塚元章と渡辺美香アナウンサーが、このトピックについて解説しました。

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今年こそ受賞なるか?

毎年、日本で特に注目されるのがノーベル文学賞で、今年は7日に発表される予定。

有力候補として名前が挙がり続ける村上春樹氏は今年こそ受賞するのかが、毎年注目されています(ご本人は受賞するかどうかを気にされていないということですので、話題に挙がることは申し訳ないのですが)。

あらゆるものを賭けの対象にするイギリスのブックメーカーでは、オッズの設定にあたり、受賞しそうなトップの6名の中に含めているということですので、今年も有力候補として予想。

2020年はアメリカの女性詩人、ルイーズ・グリュックさんが受賞しましたが、昨年のブックメーカーではオッズとしては高く、予想外だったようです。

ただ、これまでのノーベル賞受賞者を分析している方によりますと、同じ国で同じカテゴリーの人が2年連続獲ったことは、過去のノーベル文学賞で1度もないそうです。

アメリカ人ではなく、詩人でもない方となると、村上氏の確率は上がってきたかもしれません。
 

ノーベル平和賞の予想は?

そして石塚が注目するのはノーベル平和賞で、その受賞者予想で知られるのが、ノルウェーにある国際平和研究所。

可能性が最も高いとしたのが「国境なき記者団」だそうです。

各国から集まった医師が結成している「国境なき医師団」が知られていますが、国境なき記者団は言論の自由を守るために活動するジャーナリストの組織。

パリに本部があり、思想信条に偏らず事実を伝えるために取材を行う集団です。

ただ、今は事実を伝えることとまったく反対の現象、つまりフェイクニュースの拡散が問題となっています。

石塚「ネットとかでニュースのように装って、事実ではないことを平気で書いて、それがまた拡散して、コロナなんかでもそうですよね。
それを読んだ人が『絶対そうなんだ』と、妙に信じ込んじゃって。

『だって、ネットのニュースで書いてたもん!』みたいなことが拡散する時代だからこそ、ちゃんと取材をして、ちゃんと調べて、ちゃんと書く。
国境なき記者団の必要性は高まってますね」

渡辺「あと、各国の報道統制みたいなものも出てきている世の中ですから」
 

今の時代を移す鏡

国際平和研究所がその他に挙げている受賞候補としては、地球温暖化防止目的の条約に関する事務局長の方や、中国当局の政策に抵抗しているウイグル族の経済学者の方、香港の活動家の方なども挙げられています。

最後に石塚は「週が明けますと文学賞もそうですけど、平和賞も時代を背景にしたどなたが選ばれるのか、大変興味のあるところです」とまとめました。
(岡本)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2021年10月02日07時24分~抜粋

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