石塚元章 ニュースマン!!

82歳のおばあちゃん、60年越しで宇宙へ!

『石塚元章 ニュースマン!!』「石塚トレンド 今日の数字」コーナーでは、CBC論説室の特別解説委員・石塚元章が、今週のニュースにちなんだ数字を選び、紹介しています。

7月3日の放送で取り上げた数字は「82歳」。宇宙へ行く、人類最高年齢です。

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宇宙に行けなかった女性飛行士

アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が創設した、宇宙企業「ブルーオリジン」が今月20日、宇宙船「ニューシェパード」で初めての有人宇宙飛行を計画しています。

ベゾス氏はこの宇宙飛行に、「名誉ゲスト」として82歳の女性ウォリー・ファンクさんを招待したと発表しました。宇宙飛行参加者としては史上最高齢です。

このファンクさん、もちろん普通のおばあちゃんではありません。

1961年、アメリカの「Women in Space」プログラムに参加し、宇宙飛行士になるための訓練を受けた13人の女性飛行士たち(マーキュリー13)のひとり。

しかし、宇宙に行く機会は与えられなかったのです。
 

人生は何が起こるかわからない

「まだ当時は、アメリカでも『できれば男性に行かせようという時代』」と、ファンクさんが宇宙へ行けなかった理由について解説する石塚。

60年越しとなる宇宙飛行の実現に、渡辺美香アナウンサーは「感無量でしょうね」と、ファンクさんの想いを想像してしみじみ。

今日の数字「82歳」をピタリと当てたリスナーからは、こんなコメントが寄せられています。

「宇宙へ行くことはないままとなっていたこの女性が、60年経って実現に至るといことは、良い意味で『人生って何が起こるかわからないのだなぁ』と希望を感じました」(Aさん)

ファンクさんの宇宙飛行参加のニュースは、多くの人に夢と希望を与えたに違いありません。
 

全11分の宇宙飛行

映像を見た渡辺は、ファンクさんの姿勢の良さにビックリ!

渡辺「ピーンと、スラっとした。だから、やっぱり鍛えてらっしゃるんですよね」
石塚「根本的に違うんですよね。元々、飛行機に乗ったりもできる人だから」

航空機のパイロットとして1万9600時間以上の飛行経験があるファンクさん。操縦を教えた生徒の数は、なんと3,000人を超えるそうです。

宇宙飛行といっても、地球の周りをぐるぐる回ったり、宇宙ステーションへ行ったりする訳ではありません。

今回の宇宙飛行は、ニューシェパードを地上から100km以上の上空、無重力状態の宇宙へ打ち上げ、数分間そこへ滞在して、パラシュートで戻ってくるというもの。

全行程で11分ほど。無重力を体験できるのは数分ですが、宇宙飛行には間違いありません。

「将来的に、こういうことが比較的自由にできるようになると、宇宙観光もできるんじゃないかと。その先駆けになるか、ということです」と石塚。
 

最高齢記録77歳を大幅に更新!

これまでの最高齢は、1998年に向井千秋さんとともにスペースシャトル「ディスカバリー号」に搭乗した、ジョン・グレンさんの「77歳」でした。

グレンさんは、アメリカ映画『ライトスタッフ』でも取り上げられた、アメリカ初の宇宙飛行士たち(マーキュリー7)のひとり。その後、上院議員を経て、77歳で宇宙へ行きました。

82歳のファンクさん、宇宙飛行の最高齢を大幅に更新します。
(minto)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2021年07月03日08時41分~抜粋

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