新聞やテレビなどの記者が集まり、当事者に気になることを質問するのが記者会見。
それがニュースとして報じられますが、今週、記者会見に関して考えさせられる話題が2つありました。
5月29日放送『石塚元章 ニュースマン!!』では、CBC論説室の特別解説委員である石塚元章が、この2つの話題について解説しました。
菅首相と大坂なおみ選手、記者会見から考えること
物足りなかった記者会見
菅首相は5月28日、9つの都道府県で緊急事態宣言を6月1日以降も延長することを決め、記者会見で表明。
その中で、ある記者の「緊急事態宣言が開催されている時に、五輪は開催できるのか?」という質問に対し、菅首相は「緊急事態宣言を解除できるようにしたい」として、明言を避けました。
五輪開催に向けて、「来る人を絞り込む」「ワクチンを接種する」「日本国民と触れ合わないようにする」という対策は語ったものの、結局開催するのかしないのかはわかりません。
この会見の感想について、番組宛てにもおたよりが届きました。
「菅総理の発言に説得力を感じません。五輪や感染のことを国民に聞かれてもお答えにならない。
それに反論して質問する記者もいないことにも、がっかりしました」(Aさん)
その中で、ある記者の「緊急事態宣言が開催されている時に、五輪は開催できるのか?」という質問に対し、菅首相は「緊急事態宣言を解除できるようにしたい」として、明言を避けました。
五輪開催に向けて、「来る人を絞り込む」「ワクチンを接種する」「日本国民と触れ合わないようにする」という対策は語ったものの、結局開催するのかしないのかはわかりません。
この会見の感想について、番組宛てにもおたよりが届きました。
「菅総理の発言に説得力を感じません。五輪や感染のことを国民に聞かれてもお答えにならない。
それに反論して質問する記者もいないことにも、がっかりしました」(Aさん)
反論が出ない理由
この反論する記者がいないという点については、石塚は「記者の肩を持つわけでは毛頭ありませんが…」と前置きしつつ、理由を説明しました。
石塚「総理官邸の総理の記者会見って、1人1問で指名されて、前にマイクのあるところに出て行って、質問したら下がるんですよね。
席から質問している記者もいましたが、原則として1問1答なんですね。やり取りできない。
本当は記者会見って、『そこじゃなくて、それは?』ってやれるスタイルだと1番いいんだけれども、そういうスタイルにそもそもなってないっていうところが、若干ありますね」
単に質問をするだけだと、あまり疑問点が解消されないまま、会見が終わってしまいます。
そして、石塚は「くどくどといつまでも質問する記者もいるので、それもいかがなものかっていうのは確かにありますが…」と語りつつ、今の形式に問題点があると指摘しました。
石塚「総理官邸の総理の記者会見って、1人1問で指名されて、前にマイクのあるところに出て行って、質問したら下がるんですよね。
席から質問している記者もいましたが、原則として1問1答なんですね。やり取りできない。
本当は記者会見って、『そこじゃなくて、それは?』ってやれるスタイルだと1番いいんだけれども、そういうスタイルにそもそもなってないっていうところが、若干ありますね」
単に質問をするだけだと、あまり疑問点が解消されないまま、会見が終わってしまいます。
そして、石塚は「くどくどといつまでも質問する記者もいるので、それもいかがなものかっていうのは確かにありますが…」と語りつつ、今の形式に問題点があると指摘しました。
アスリートの記者会見の必要性
そして、もう1つ記者会見に関することで話題になったのが、プロテニスの大坂なおみ選手の発言。
先日、SNSで大会期間中の記者会見にはすべて応じないと、会見へのボイコットを表明しました。
この発言に対し、男子テニスで世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手は、「彼女なりの理由があるのだろう。時に記者会見が非常に不愉快なものになり得るというのは理解できる」と理解を示しつつも、「記者会見に応じることも、テニスの一部」との見解を示しています。
テニスの四大大会では記者会見に応じなければいけないルールがあり、応じなければ罰金が科せられます。
また、他のアスリートからも「SNSで自分の意見は発信するが、記者からの質問には受け付けない」というのは違うのではないかという意見が出ています。
石塚「メディアの側の質問が、確かにちょっとそれはないだろうというものも間違いなくあります。
逆に僕らも取材すると、『そんな失礼な言い方をしなくても』っていうような受け答えをされたり、無視をされたりすることもあります。
だからお互いにいろいろあるんで、聞く側も聞かれる側も人間性やキャラクターが現れる」
公人とスポーツ選手で立場は異なりますが、記者会見の必要性や、記者の質問の中身があらためて問われていると言えそうです。
(岡本)
先日、SNSで大会期間中の記者会見にはすべて応じないと、会見へのボイコットを表明しました。
この発言に対し、男子テニスで世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手は、「彼女なりの理由があるのだろう。時に記者会見が非常に不愉快なものになり得るというのは理解できる」と理解を示しつつも、「記者会見に応じることも、テニスの一部」との見解を示しています。
テニスの四大大会では記者会見に応じなければいけないルールがあり、応じなければ罰金が科せられます。
また、他のアスリートからも「SNSで自分の意見は発信するが、記者からの質問には受け付けない」というのは違うのではないかという意見が出ています。
石塚「メディアの側の質問が、確かにちょっとそれはないだろうというものも間違いなくあります。
逆に僕らも取材すると、『そんな失礼な言い方をしなくても』っていうような受け答えをされたり、無視をされたりすることもあります。
だからお互いにいろいろあるんで、聞く側も聞かれる側も人間性やキャラクターが現れる」
公人とスポーツ選手で立場は異なりますが、記者会見の必要性や、記者の質問の中身があらためて問われていると言えそうです。
(岡本)
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