『石塚元章 ニュースマン!!』「石塚トレンド 今日の数字」コーナーでは、CBC論説室の特別解説委員・石塚元章が、今週のニュースにちなんだ数字を選び、紹介しています。
5月8日の放送で石塚が選んだ数字は「100万ドル」。日本円では約1億900万円です。
これは、アメリカの大手競売会社・クリスティーズがプライベートセール方式で販売したフランス・ボルドー産のワイン「ペトリュス2000」の価格。
1本100万ドル。一体どんな価値があるワインなのでしょうか。
90万円が1億900万円に!
先日、宇宙飛行士の野口聡一さんが国際宇宙ステーション(ISS)からおよそ半年ぶりに地球に帰還したニュースは記憶に新しいところ。
この100万ドルのワインは、その国際宇宙ステーションに約14か月置いてあったワイン。つまり、宇宙で熟成させたワインです。
そもそもこの「ペトリュス2000」は、1本90万円の高級ワイン。専門家が、地球で熟成させた同じワインと飲み比べてみたところ、味も色も異なっていたといいます。
「どっちがいいかは言ってなかったけど、違ってる」と解説する石塚に、「おいしくなってなかったら、ものすごい損ですもんね。1億900万円」と笑う渡辺美香アナウンサー。
石塚「味も香りも違う。どう違うのかが知りたい。まあ良くなってるか、面白くなってるんでしょうね」
渡辺「面白くなってる(笑)。面白いっていう味はなんだろう」
とにかく、宇宙に滞在したことで、地球にある同じワインとはかなり違うものになったということのようです。
宇宙空間での変化を見る実験
「大概のニュースが話題にしているのはここまで」と石塚。石塚によると、このワインが宇宙に行っていたのは「実験」だったといいます。
これは「地球上の飲食物が宇宙空間でどう変化するか、どう熟成するか」という実験。娯楽やビジネス目的ではありません。
国際宇宙ステーションでは2,000件以上もの実験を行っていて、これまでもメダカ、ラット、マウスなど、いろいろな動物が加齢調査などの実験のため宇宙に行っています。
この他にも燃焼実験や野菜の栽培実験といったさまざまな実験があり、その内のひとつがこのワインというわけです。
宇宙からラジオ放送?
宇宙航空研究開発機構(JAXA)のホームページでは、日本がこれまでに行ってきた、またこれから行おうとしている実験を一覧で見ることができます。
「見たけど、難しすぎてようわからん。たくさんやってるな、っていうのはよくわかる」と石塚。
そんな石塚が興味を引かれたのは、「御社の事業を宇宙で広げてみませんか」という募集。
事業をいろいろな条件がある宇宙空間で行うことで、将来の宇宙開発に役立つことがあるかもしれないということです。
エンターテインメントの募集もあると知って、「いっぺんやってみるか、宇宙からニュースマン」と、この番組を宇宙から放送しようともくろむ石塚。
渡辺「宇宙に行って戻って来て放送すると、声が変わってたとかね(笑)」
石塚「うーん、多分行かせてもらえないからいいけどね」
宇宙からのラジオ放送、なんともロマンがあります。
(minto)
石塚元章 ニュースマン!!
この記事をで聴く
2021年05月08日08時38分~抜粋