石塚元章 ニュースマン!!

「ゆるキャラグランプリ」今年で終了、コロナ以外の原因とは?

アメリカ大統領選挙を巡り、トランプ陣営とバイデン陣営が激しい戦いを繰り広げる中、日本ではつい最近、ある選挙が行われました。

今週に起こった主なできごとをCBC論説室の石塚元章渡辺美香アナウンサーがわかりやすく解説する『石塚元章 ニュースマン!!』。

10月3日の放送では、ご当地にちなんだキャラクター「ゆるキャラ」に関する選挙の話題を取りあげました。

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ゆるキャラブームが到来

毎年、ご当地キャラクターの日本一を決める『ゆるキャラグランプリ』。
2011年から毎年行われていて10回目、今年は10月3日と4日に岩手県滝沢市で開催されました。

もともとは彦根城のキャラクター『ひこにゃん』の人気に火がつき、イラストレーターでエッセイストのみうらじゅんさんが『ゆるキャラ』と称したことで、ゆるキャラブームが到来。

もともとさまざまな公的機関や組織がPR目的でキャラクターを作成していましたが、ブームにより爆発的にキャラクターが増える事態となりました。

ひこにゃんが1回目の優勝と誤解されることもありますが、最初に優勝したのは、熊本県の『くまモン』で、今も熊本県のPRで活躍しています。

2015年には静岡県浜松市の『出世大名家康くん』がグランプリを獲得し、昨年には愛知県岡崎市の『オカザえもん』が10位に入っています。
 

今年で最後になった理由

その『ゆるキャラグランプリ』ですが、今年で最後となりました。

このタイミングだと、新型コロナウイルスによりゆるキャラが活躍する場がなくなったり、グランプリ開催の継続が困難になったりしたことが原因と思われがちですが、実は終了は以前から決まっていたこと。

ゆるキャラブームが過熱し過ぎたのが原因だそうです。

同じ自治体の中でもいくつもキャラクターを乱立させたり、キャラクターが多すぎてPR効果が思うように得られなかったという現象が発生。

また、ある回の『ゆるキャラグランプリ』では、自分のところのキャラクターを優勝させたいがあまり、自治体が大量にフリーのメールアドレスを取得し、職員にインターネット投票を呼び掛けるなど、不正ともとらえられかねない組織票が問題視される事態となりました。
 

ブーム終焉の先にあるもの

『ゆるキャラグランプリ』は、2015年には最多となる1,727体が参加しましたが、近年は減少傾向にあり、最後となる今年は691体にまで減りました。

『ゆるキャラグランプリ』の終了に合わせて、『サンケイスポーツ』の記事では、情報社会学が専門で、成蹊大学経営学部の吉見憲二准教授がコメントを寄せられています。

参加数の減少については、「組織票のイメージが大会に付き、関心が薄れたことが一因」と分析。

「競争を促すグランプリの開催は、多くのキャラに注目が集まるきっかけとなった」と、『ゆるキャラグランプリ』の功績を称えつつも、「ブームに安易に乗らず、地域の魅力が何かを自治体が改めて見つめることが重要」と指摘されました。

今後はキャラクター人気に頼らず、その地域にしかないものを再確認し、発信していくことが大事といえそうです。
(岡本)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2020年10月03日07時07分~抜粋

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