石塚元章 ニュースマン!!

川柳を見れば時代が見える。話題の「名もなき家事」で一句

働きながら子育てに奮闘するパパやママの日常がテーマの「オリックス 働くパパママ川柳」。

第4回となる今回の応募総数は、過去最多の5万4,610作品。先日、その中から19の受賞句が発表となりました。

7月4日放送の『石塚元章 ニュースマン!!』では、石塚元章と渡辺美香アナウンサーが、それぞれ気になった川柳について語りました。

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「イクメンヅラするんじゃねぇ!」

大賞は「イクメンは 名もなき家事が できてから」(36歳・女性)。

これは昨今話題に上ることが多い「名もなき家事」を題材にした一句。

名もなき家事とは、「掃除」「洗濯」「料理」などの名前がついている分かりやすい家事とは異なる家事のこと。

例えば「お皿を片付ける」「トイレットペーパーを取り換える」といった、細かいけれども誰かがやらなければならない、絶対的に必要な家事の数々のことです。

「まさに!かゆいところに手が届いて欲しいんですよね。『俺、ゴミ捨てやってる』じゃなくて。ゴミ捨てはちゃんと家事の名前が付いてますから」と共感する渡辺に、「ドキッ」と漏らす石塚。

石塚「炊事・洗濯みたいにはっきりした名前はついてないけどやんなきゃいけないことがあって。それすらできないのに『“イクメン面(ヅラ)”するんじゃねぇ!』と」
渡辺「これはすごく耳の痛い方が多い。大賞ならではですね」
石塚「それ、僕を見ながら言わないでくれる」

なにやら思い当たる節がある様子の石塚。
 

パプリカに夢中なうちに

パパ目線賞で石塚が気になったのは、「マスクでも 漏れて防げぬ 妻の愚痴」(42歳・男性)

そして「テレワーク タスクかかえて 子もかかえ」(24歳・男性)

マスクやテレワークといった、新型コロナウイルス流行によって変化する「今」を切り取った2句です。

ママ目線賞で渡辺が気になったのは、「パプリカに 夢中なうちに 飯作る」(26歳・女性)、「Uberで 届けてほしい 離乳食」(31歳・女性)

人気シンガーソングライター米津玄師さんの作詞・作曲、プロデュースによる小中学生の音楽ユニット「Foorin(フーリン)」が歌う『パプリカ』は、歌って踊れる楽しい楽曲として、こどもから絶大な指示を得ました。

こどもがパプリカに夢中なうちに「パパパッとご飯を作ってしまおう!」という、時間に追われる母を表す一句。

そして今話題の「Uber Eats」を題材にした一句です。
 

父が作る「なぞ料理」

このほか渡辺が気に入ったのは、優秀賞に入ったこの1句。

「嫌じゃない 父が作った なぞ料理」(16歳・女性)

「舌の味覚の良さっていうのは、料理の上手い下手とはまた別ですから。意外に適当にふった調味料が最後になんとなく味を付けたお父さんの味が『おいしい!』ってことはあります」と笑う渡辺。

石塚「それは息子さんとか娘さんが食べるからおいしいんで。外の人が食べたら『なんだこれ!』っていうのもあると思う」
渡辺「(笑)あるかもしれないですけど」
石塚「味は直接の味だけじゃなくて、周りの雰囲気とか、愛も絡まってるっていうことですかね」

「五七五」で自分の思ったことや感じたことを自由に表現できる川柳。

川柳を見れば、その時代の背景や空気感を垣間見ることができるかもしれません。
(minto)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2020年07月04日07時34分~抜粋

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