石塚元章 ニュースマン!!

ゲームで社会貢献! トップアスリート、「eスポーツ」に続々参戦

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、スポーツの世界もかつてない困難に直面しています。

そんな中欧米では、スポーツのプロ選手たちがオンラインゲーム上で腕前を競い合うという新たな動きが広がっています。

5月10日放送の『石塚元章 ニュースマン!! 』、「スポーツニュースマン」のコーナーでは、トップアスリートによる「eスポーツ」を取り上げました。

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悪い環境でも、あんなにうまいんだ!

「eスポーツ」とはエレクトロニック・スポーツ(electronic sports)の略。

その競技人口はすでに世界で1億人を超えていて、2024年パリオリンピックでは正式競技になるかもしれないといわれています。

スポーツイベントが次々と延期や中止に追い込まれている現在、プロスポーツ選手はオンラインゲームの世界で腕前を競いあっているのです。

選手たちがeスポーツで対戦している姿は動画投稿サイトで中継され、ステイホーム中のファンの注目を集めています。

プロテニスプレイヤーの錦織圭選手は、『マドリードオープンテニス・バーチャルプロ』や『IMG マリオテニスエーストーナメント“Stay at Home Slam”on Facebook Gaming』に参戦しました。

「Wi-Fiの環境が良くなくて。すごくカクカクした試合だったのに、ものすごいサービスエースを決めたりして。あんな悪い環境でも、あんなにうまいんだ!」

実際に観戦した渡辺美香アナは、錦織選手のテクニックに感激。

ラケットをコントローラーに持ち替えても、その技は冴え渡っていたようです。
 

スポーツの新しい社会貢献

石塚元章が観戦したのは、F1(フォーミュラワン)のバーチャルレース。

石塚「ボーっと見てると、本当の自動車レースに見えて。『あれっ? 違うんだ、これ』」
渡辺「サーキットの景色もね、本物そっくりで。モナコとか。『こんなところ気持ちよさそう』って」

臨場感たっぷりのゲーム画面に、「なんかすごい時代になりました」と、しみじみする石塚。

アメリカメジャーリーグでも、全30球団からそれぞれ1選手ずつがチーム代表となり、野球のオンラインゲームに参戦しました。

「このやり方のいいところは、優勝賞金や参加費を、最終的には慈善団体やお医者さんの団体とか、困っている人たちに寄付するというスタイルも必ずくっついてくる」と、プロ選手が参加するeスポーツのメリットを語る石塚。

この取り組みは、「スポーツの新しい社会貢献」という意味でも注目されています。
 

今後の日本スポーツ界に期待

このように、欧米では盛んに行われている、eスポーツとリアルなスポーツ選手、そして社会貢献の組み合わせですが、「日本は今ひとつノリが悪い」と石塚。

その理由には、スポーツの考え方の違いが若干あるといいます。

石塚にいわせると、欧米の人にとってスポーツは「楽しむもの」。

ところが日本は、スポーツを「体育=体を育てる」と訳してしまった国民性のため、“スポ根”の方向へ行ってしまったというのです。

「『ゲーム的に楽しむのはスポーツじゃねえだろ!』みたいなところがあったりするので、欧米との差がややある」としながらも、「新型コロナで社会変容といわれていますが、考え方や生き方が変わっていくかもしれない」と、これからの日本のスポーツ界に期待をよせた石塚でした。
(minto)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2020年05月09日07時31分~抜粋

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