石塚元章 ニュースマン!!

横断歩道の歩行者に一時停止する車の割合。最も少ない県は?

『石塚元章 ニュースマン!!』、「石塚トレンドザ・ナンバー 今日の数字」のコーナーでは、今週起こったニュースにちなんだ数字をCBC論説室の特別解説委員・石塚元章が選んでいます。

11月23日の放送で石塚が選んだ数字は「17.1%」。

さてこの数字、一体何を表す数字なのでしょうか。

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こどもが後ろに飛んで戻る

JAF(日本自動車連盟)が各都道府県2か所ずつ、計94か所で行った調査によると、信号機のない横断歩道に歩行者がいた場合、一時停止する車の割合は17.1%でした。

つまり、8割以上の車が止まらずに走り去るという結果です。

一時停止率が最も低かった県は、三重県。
全国平均の17.1%に対して、三重県はなんとわずか3.4%という低い数字です。

この結果に石塚元章は、「こどもが道路を渡ろうとしているのに、平気で前を車が猛スピードで通り過ぎ、こどもが後ろに飛んで戻る」というシーンを、担当するテレビ番組内で流しました。

渡辺美香アナも、「お子さんなのにね。白線が引いてあったら当然止まってくれると信じて渡り始めちゃいますよね」と、信じられないといった様子。

三重の3%、長野の68%

「止まれ」の標識や信号がなくても、横断歩道で渡ろうとしている歩行者がいる時に車は止まるというのは、法律上のルールです。

「法律違反なんですけど、結構皆さん守ってない!」と石塚。

逆にこの法律をしっかり守っているのは、JAFのデータによると長野県。
なんと68.6%の車が一時停止していました。

この結果に、「素晴らしい!そんなに開きがあるんですか!三重の3%、長野の68%」と苦笑する渡辺アナ。

長野県の教育現場

石塚の番組のスタッフが、この理由を確かめるために長野県へ取材に出向いたところ、一つの背景が浮かび上がってきました。

それは、「小学校の頃から、横断歩道を渡る時に車が止まってくれたら、ドライバーに『ありがとうございました』とペコっとお辞儀をする」ということ。

長野の小学校ではこういった教育を何十年も行っています。

このこどもたちが大人になり、自分が運転をする側になった時には、やはり横断歩道で止まるドライバーとなるのです。

「この話をぜひ、今日お伝えしようと思って」と石塚。

「止まるのが当たり前で、お礼は必要ない」と言ってしまえばそれまで。

しかし、止まってくれたことに対して、「ありがとう」の気持ちを表すと、ドライバーとしては気持ちがいいと石塚は語ります。

挨拶の大切さ

このことは、自動車の運転のみにとどまりません。

例えばコンビニで買い物をした時にレジの人から無言で品物を受け取る、混雑した電車から下りる時に無言で人を押しのけるなど、さまざまな場面でコミュニケーション不足を見かけることがあります。

「外国で『excuse me』や『sorry』を言い合うのは、ひいては自分の身を守ることになるから。セキュリティの厳しい国だからこそ挨拶をすると聞いたことがある」と渡辺アナ。

渡辺「日本はこれまでそういうのがなんとなくなれ合いだったけど、やっぱり挨拶は大事ですね」

石塚「自分がそういう気持ちを持っていると、いつか返ってくるということかもしれません」

「できれば今運転されてる方も、横断歩道に渡ろうとしている歩人がいたら、ぜひ止まってあげてください」と、呼びかけた石塚でした。
(minto)
石塚元章 ニュースマン!!
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2019年11月23日08時36分~抜粋

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