『石塚元章 ニュースマン!!』では、その週に起こったできごとや話題のニュースをピックアップし、わかりやすく解説します。
11月9日の放送では「アメリカ大統領選挙、トランプの対抗に大物が立候補?」というニュースを取り上げました。
アメリカ大統領選挙は夏季オリンピックと同じ年で4年に1回行われますが、次の選挙は来年の2020年。
共和党のトランプ大統領に対し、民主党は誰を候補に立てるのでしょうか?
CBC論説室の石塚元章と渡辺美香アナウンサーが解説しました。
その大物とは?
その噂されている大物の立候補とは、マイケル・ブルームバーグ氏。
アメリカ金融情報サービス会社の創設者であり、資産家としても知られています。
アメリカの為替や株価のデータが紹介されているサイトなどで、「ブルームバーグ」という文字を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
また、2002年から3期12年にわたって、ニューヨーク市の市長を務めていたことでも有名で、政治家としての顔も持ち合わせています。
なぜこのブルームバーグ氏が立候補するかもしれない、と言われているのでしょうか?
立候補がささやかれた理由
ここで石塚が、ブルームバーグ氏が立候補するかもしれないとされる根拠について、解説しました。
共和党では現在、トランプ氏に圧倒的な人気があり、次の選挙でも当然立てるであろうと予想されているため、対する民主党はトランプ氏に勝てる候補者を立てなければなりません。
しかし、民主党は現在、大統領候補に名乗りを上げているのが20名近くと多く、バラバラな状況。
世論調査ではバーニー・サンダース氏とエリザベス・ウォーレン氏が有利と伝えられていますが、2人とも急進左派と呼ばれ、特に若い人から人気を得ています。
もう1人有利と言われているのが、元副大統領で穏健派のジョー・バイデン氏ですが、人気は伸び悩んでいる状況。
もし急進左派から立候補者が出ると、穏健な民主党支持者は「まだトランプさんの方が良いのではないか」と言って、離れていってしまい、結果的に共和党を利することになるのではないかという懸念があるようです。
そこでブルームバーグ氏は、自分が立候補しようと決意したのではないかと言われています。
まだ本人が正式に立候補を表明していませんが、立候補受付締切のわずか数時間前に、アラバマ州民主党のウェブサイトに立候補者として掲載されたと9日に報じられています。
ということは近々、正式に本人から発表がありそうですね。
共通点が多い?
大物の立候補により、アメリカ大統領選挙は一騎打ちとなるのでしょうか。
渡辺アナ「富豪という意味でもトランプさんに対抗できますし、メディア王ですから、メディアの使い方もわかってるでしょうし、同じ土俵で論戦が期待できるという」
石塚「トランプさん、自分の悪口を書くメディア嫌いだからね。Twitterで、"みんなホワイトハウスに来るな!"ぐらいのことを言いますからね」
アメリカ大統領が誰になるのかというのは、日本にも大きな影響を与えるもの。来年、大きな注目を集めそうです。
(岡本)
石塚元章 ニュースマン!!
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2019年11月09日07時21分~抜粋