前年比17%減!不漁のサンマとサンマ落語

石塚元章 ニュースマン!! / ニュース

『石塚元章 ニュースマン!!』、「石塚トレンドザ・ナンバー 今日の数字」のコーナーでは、今週起こったニュースにちなんだ数字をCBC論説室の特別解説委員・石塚元章が選んでいます。

9月14日の放送で石塚が選んだ数字は「17%」。

一体この「17%」は、どんなニュースに関連した数字なのでしょうか?

紀州のドン・ファンか?高齢者の人数か?

今日の数字を発表する前に、リスナーの予想を石塚が読み上げます。

「今日の数字、『13億円』じゃないですか?紀州のドン・ファンこと野崎幸助さん、全財産を田辺市に贈ると遺言があったそうですね」(Aさん)

この話題については『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(CBCテレビ)でさんざん取り上げたので詳しいという石塚に、思わず笑ってしまう渡辺美香アナ。

「全国の100歳以上の高齢者の人数が初めて『7万人』を超えた」というニュースから、「7万人」を予想したリスナーも複数名いました。

しかし、残念ながらどちらもハズレ。
この日石塚元章が取り上げた数字は、「17%」でした。

元々は下々の食べ物

8月1日に始まった「北海道東方沖のサンマ棒受け網漁」の水揚げ量が、9月10日の時点で計約2千トンと、昨年の同じ時期の約17%にとどまることが明らかとなりました。

「サンマは元々謎の多い魚」と石塚。

「なんでここにいるの?どうして回遊するの?」など、まだまだわからないことが多い魚だというのです。

日本人がいつ頃からサンマを食べていたか、ということについてもはっきりとはわかっていません。

木簡の記録によると、平安時代に中国から都へ献上するものの中に、タイやカツオ、サバやヒラメは登場するものの、サンマについての記述は一切ありません。

サンマがようやく登場するのは、江戸時代の文献からです。

しかし、サンマの扱いはあくまでも庶民など「下々の食べ物」で、武士やお殿様が口にするものではありませんでした。

古典落語「目黒のさんま」

サンマの味に魅せられたお殿様と家来との滑稽なやりとりを描写した『目黒のさんま』という古典落語が存在しています。

遠乗りにでかけた先の目黒でお腹がすいてしまった、ある国のお殿様。

近所の農家から流れてきたおいしそうな匂いに耐えきれず、その魚を食べたいと家来に命令します。

サンマは「庶民の食す下魚」なので殿様に食べさせるわけにいかないと困り果てる家来ですが、なんとか農家でサンマを分けてもらい殿様に献上します。

すっかりその味を気に入った殿様は、国に戻ってからもサンマの味が忘れられません。

親類の集まりで「好きなものを」と言われ殿様はサンマを挙げますが、料理番たちは「こんなに脂の多いものを殿様に食べさせるわけにはいかない」と困惑。

すっかり脂をぬいて、骨も一本一本取り除き、グズグズの状態となったサンマを献上します。

サンマは神の贈り物?

日本橋魚河岸から取り寄せた新鮮なサンマでしたが、料理番の不要な気遣いのせいで、かつて目黒で食べたサンマとは似ても似つかないまずい味に。

「このさんまはどこで手に入れたものだ?」と尋ねるお殿様に、「はい、日本橋魚河岸で求めてまいりました。」と家来は答え、殿様はこう返します。

「ううむ、それはいかん。やはりさんまは目黒に限るぞ」

海とは関係ない場所であるはずの目黒のサンマの方がおいしいと断言してしまう、無知な殿様を風刺する噺です。

サンマの不漁はなぜなのか。

獲りすぎなのか、気温のせいなのか、他の魚の方が強かったからなのか、はたまた何か異変が起きているのか。

「ますます謎が深まっている」と石塚。

サンマについて、「神様の贈り物なのかもしれません、我々の食卓に上るのは」と、まとめた石塚でした。
(minto)
 
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2019年09月14日08時30分~抜粋

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