不況の予兆か!?「逆イールド」っていったい何?

石塚元章 ニュースマン!! / ニュース

海外ではアメリカと中国の経済摩擦、日本では10月からの消費税増税など、国内外で経済に関する不安なニュースが報じられる中、今後の経済を占う上であまり良くない経済のサインが出ています。

8月17日の『石塚元章 ニュースマン!!』では、CBC論説室の石塚元章が気になる言葉として「逆イールド」という経済用語を取り上げ、渡辺美香アナウンサーとともに解説しました。

逆イールドとは?

長期の国債と短期の国債では、長期の方が短期よりも金利は高くなるのが一般的です。長く保有していると、さまざまなリスクが考えられるため、金利は高くなります。

しかし、今週アメリカの国債について、10年物の金利の方が2年物の金利よりも低くなるという逆転現象が起きました。この逆転現象のことを「逆イールド」と呼びます。

縦軸を金利、横軸を国債の残り期間としたグラフの場合、カーブは通常右肩上がりになるのですが、今回は右に向けて下がっていくカーブが描かれた形となっています。

このカーブをイールド曲線と呼び、今回は通常とは逆のカーブを描いていることから、「逆イールド」と呼ばれます。ちなみにイールドとは、収益・利回りという意味です。

この逆転現象は何を表しているのかというと、投資家心理としては短期的には経済的リスクが高い、だから長期の方を買っておいた方が良いと思い始めたということを表します。

この逆イールドが今話題となっているのは、投資家心理だけに限らず、過去の経済状況に照らし合わせて、危険な徴候を示しているためです。

実際、2000年に逆イールドが発生してからITバブルの崩壊が起こり、2007年にも逆イールドが発生した後にサブプライムローンの破綻、そしてリーマン・ショックが起こり、世界的な経済危機が起きました。

逆イールドが発生すると必ず大不況が発生するとは限りませんが、過去の事例を聞くと、かなり気になる現象ではあります。

今回のケースは問題ない?

一方で、今回の逆イールドは特殊なケースではないかという見る向きもあります。

その理由について石塚は、「ご存知のように、トランプ米大統領が金利に口先介入したりいろいろしてるんで、自然な状況だけで金利が動いている訳ではないというのがある。今回は『もうちょっと冷静に見ましょうね』と言う専門家がいることはいる」と語りました。

今回の実際の動きを見てみると、14日に逆イールドが発生した直後は、アメリカのダウ平均は約800ドルという今年最大の下げを記録しましたが、その後はじわじわと回復してきています。

また、日経平均も15日に一時400円を超す下げを記録しましたが、こちらもやや持ち直してきています。

ただ、石塚は続けて、「アメリカの国債金利で12年ぶりぐらいに起きたので、ちょっとざわついておりますが、どうなるんでしょうか」とまとめました。

日米ともに持ち直してきてはいるものの、しばらくは株価が気になる状況は続きそうです。
(岡本)
 
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2019年08月17日07時21分~抜粋

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