最近、ニュースでよく耳にするようになった『リブラ』。Facebookが独自で作る仮想通貨とのことですが、17日から開催されているG7財務省中央銀行総裁会議で議題として取り上げられたことで、大きな話題になっています。
他の仮想通貨とどこが違うのか、なぜ先進国が大騒ぎするようなことになっているのでしょうか。
7月20日放送『石塚元章 ニュースマン!!』でCBC論説室の石塚元章と渡辺美香アナウンサーが解説しました。
最近よく聞く仮想通貨「リブラ」って何?
Facebookが手がける通貨とは?
まずはリブラについてのおさらいです。
Facebookは世界で20億人以上が使っていると言われるSNSで、スマホやパソコンで簡単な日記のようなことを書いたり、写真をアップしたりするものです。
そのFacebookがお札やコインなどとは違って、実態のないお金「仮想通貨」を手掛けようとしています。
渡辺アナがいみじくも、Facebookを「大きな国のようになってますね」と例えた通り、国のように通貨を発行しようとしているわけです。
仮想通貨のメリットとしては、スマホなどで簡単に買物や送金ができることや、外国とやり取りする場合は為替手数料を払わなくてもすむことなどが挙げられます。
また、日本では銀行や銀行のATMを使うのは当たり前ですが、銀行を利用しない、利用できないという人が世界に17億人ほどいるそうですので、その人達が簡単に送金できるというメリットもあります。
「仮想通貨」と聞くと、「仮想」という言葉のイメージからか「なんとなく怪しい」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、リブラはグローバル巨大企業のFacebookが手がけていてスイスに運営拠点があり、しっかりした出資者がいることで資金がしっかり用意されているという点で、他の仮想通貨よりも信頼性が高いと言われています。
Facebookは世界で20億人以上が使っていると言われるSNSで、スマホやパソコンで簡単な日記のようなことを書いたり、写真をアップしたりするものです。
そのFacebookがお札やコインなどとは違って、実態のないお金「仮想通貨」を手掛けようとしています。
渡辺アナがいみじくも、Facebookを「大きな国のようになってますね」と例えた通り、国のように通貨を発行しようとしているわけです。
仮想通貨のメリットとしては、スマホなどで簡単に買物や送金ができることや、外国とやり取りする場合は為替手数料を払わなくてもすむことなどが挙げられます。
また、日本では銀行や銀行のATMを使うのは当たり前ですが、銀行を利用しない、利用できないという人が世界に17億人ほどいるそうですので、その人達が簡単に送金できるというメリットもあります。
「仮想通貨」と聞くと、「仮想」という言葉のイメージからか「なんとなく怪しい」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、リブラはグローバル巨大企業のFacebookが手がけていてスイスに運営拠点があり、しっかりした出資者がいることで資金がしっかり用意されているという点で、他の仮想通貨よりも信頼性が高いと言われています。
リブラが批判される理由
このリブラに対して、G7財務省中央銀行総裁会議で批判的な意見が出ていることで、話題となっています。
批判の理由の1つが、リブラにより国境を超えて巨大な経済圏ができることで、これまでは自国の景気をコントロールしようとして、各国の中央銀行が通貨の流通量や金利を調整してきたことができなくなるという点です。
もう1つはFacebookをあまり信用していないのではないかという点です。
かつてFacebookでは大規模な個人情報流出が起きたことがあるため、セキュリティ上に不安があることや、リブラで集まる個人情報を元に新しいビジネスを展開したいだけではないかという指摘もあります。
また、アメリカの企業がなぜわざわざスイスに拠点を作るのか、チェックを受けにくい場所に逃げているのではないかと推測されたりと、いろいろと批判が出ています。
これらの批判に対してFacebookは「みなさんが納得してくれるまでは、始めません」と低姿勢の状態だそうです。
仮想通貨は買物よりも投機目的として使われることが多く、価値もかなり変動していますので、果たして安定的に使えるものとなるのか、今後に注目です。
最後に石塚は小ネタとして、リブラの語源について紹介しました。
リブラという名前は古代ローマの通貨単位、重さの単位「リーブラ」から来ているそうで、イギリスの通貨ポンドの記号が「P」ではなく、「L」に線が引いてあるのも、リーブラの名残だそうです。
(岡本)
批判の理由の1つが、リブラにより国境を超えて巨大な経済圏ができることで、これまでは自国の景気をコントロールしようとして、各国の中央銀行が通貨の流通量や金利を調整してきたことができなくなるという点です。
もう1つはFacebookをあまり信用していないのではないかという点です。
かつてFacebookでは大規模な個人情報流出が起きたことがあるため、セキュリティ上に不安があることや、リブラで集まる個人情報を元に新しいビジネスを展開したいだけではないかという指摘もあります。
また、アメリカの企業がなぜわざわざスイスに拠点を作るのか、チェックを受けにくい場所に逃げているのではないかと推測されたりと、いろいろと批判が出ています。
これらの批判に対してFacebookは「みなさんが納得してくれるまでは、始めません」と低姿勢の状態だそうです。
仮想通貨は買物よりも投機目的として使われることが多く、価値もかなり変動していますので、果たして安定的に使えるものとなるのか、今後に注目です。
最後に石塚は小ネタとして、リブラの語源について紹介しました。
リブラという名前は古代ローマの通貨単位、重さの単位「リーブラ」から来ているそうで、イギリスの通貨ポンドの記号が「P」ではなく、「L」に線が引いてあるのも、リーブラの名残だそうです。
(岡本)
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