この50年で選挙活動はかなりクリーンになっていた!

石塚元章 ニュースマン!! / ニュース

『石塚元章 ニュースマン!!』の「石塚トレンド 今日の数字」コーナーでは、今週起こったニュースにちなんだ数字をCBC論説室の特別解説委員・石塚元章が選んでいます。

7月22日は第25回参議院議員選挙の投票日ということで、7月13日の放送で石塚が選んだのは、選挙にちなんだ数字「346分の1」でした。

珍しく分数が選ばれましたが、これは約50年前である昭和47年(1972年)の衆議院議員選挙と比べて、平成29年(2017年)の衆議院議員選挙では346分の1に激減したというものです。
かなりの減り方ですが、いったい何が激減したのでしょうか。

選挙活動にはお金が必要?

警察白書によりますと、昭和47年の衆議院議員選挙において選挙違反で摘発された人はなんと約15,900人。

それに対して、平成29年に行われた前回の衆議院議員選挙では、46人となっています。

昭和47年の選挙が行われた当時は、7月に第1次田中角栄内閣が発足した後、日中国交正常化などが行われ、12月に選挙を実施したという状況です。

田中角栄氏が行った政治は俗に「金権政治」などとも言われ、選挙では「五当四落」という言葉がまことしやかに流れました。

これは、選挙活動に5億円以上使うと当選するが、4億円だと落選するという意味で、それぐらいお金を使わなければならないというものです。

さまざまな選挙区で買収が行われていたため、これだけお金もかかると言われ、摘発された人も多かったということですね。

ちなみに昔、似た言葉で大学受験生の間に「四当五落」というのが広まりましたが、こちらは睡眠時間を4時間に削ると合格できるかもしれないが、5時間以上だと不合格になる、それぐらい勉強しなければならないという意味です。
 

選挙活動がクリーンになった理由

では、この約50年間でなぜここまで選挙違反の摘発件数が減った、つまり買収などが行われなくなったのでしょうか。

さまざまな分析がされているようですが、石塚はその理由について、いくつかを紹介しました。

まずは人間関係が希薄になったので、買収がしにくくなったのではないかということや、選挙制度が変わったために良いところが現れたのではないかということです。

かつて選挙違反が多く問題になっていたために導入された制度が、例えば「連座制」です。

これは、立候補した人本人でなくても、関係者が買収などの罪に問われた場合は、本人が直接関わっていなくても当選は無効となり、さらに一定期間立候補はできないという連帯責任の制度です。

そして、今やSNSが浸透しているため、買収を行おうものなら簡単に暴露されるという可能性もあります。

また、地方の市町村議会議員選挙の場合は、そもそもなり手がいないために買収する必要がないという課題も考えられるとのことです。

これだけ選挙違反の摘発が減ったというのは、日本の政治がクリーンになってきた証拠と言えるかもしれません。

最後に石塚は、「買収や選挙違反が減ったのは、決して悪いことではございません」とまとめました。
(岡本)
 
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2019年07月13日08時35分~抜粋

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