石塚元章 ニュースマン!!

鳥羽水族館の学芸員が語る、意外と知らない生きものの飼い方

6月8日放送『石塚元章 ニュースマン!!』は、三重県にある鳥羽水族館の学芸員・杉本幹さんをゲストに迎え、海の生きものに関する楽しいお話を伺いました。

5日に発売されたばかりの『海の生きもの つかまえたらどうする?』(偕成社)では、数多くある海の生き物の写真や絵が載った図鑑とは異なるユニークな視点で、海の生きものを紹介しています。

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実際に生きものを飼ってみよう

杉本さんは、これまで生きものに関するさまざまな授業を行ってきました。

この本が企画されたのは3年半ほど前で、「次の世代のこどもたちに伝えたいこと」という観点で、執筆を依頼されたそうです。

杉本さん「こういうタイトルでちょっと興味を持っていただいて、"つかまえたらどうする?"ということは、そこにいろんな生きものたちがいるんだろうなと想像が働く。

また、捕まえた時にその場で観察しても良いんだろうけど、こどもたちはそれを持って帰ってみたいという時に、どういうふうに持って帰るか、飼ってみたいと思った人は飼ってみても良いんじゃないかと。そして、飼えなくなったらこのように逃がそうよというところまで(説明しています)」

飼い方について説明された本ですが、ある生きものの場合は水族館でも飼育が難しいので、観察だけにして持って帰らないようにという注意もきちんと書かれているそうです。
 

知りたい?あの生きものの飼い方

この本で生きものの一例として挙げられているのが、フナムシです。

正直、見た目がゴキブリっぽくて、かわいらしい、きれいなイメージはないですし、「こどもは飼いたいとは思わないだろう」と決めつけてしまいがちです。

しかし、杉本さんが「いろんな興味を持つのはお子さんによって違うので」と語られるように、人気があるのかどうかわからない生きものや、知ってるけどそもそも飼って良いのかどうかわからない生きものも普通に載っています。

ここで渡辺アナが気になったのが、ミズクラゲは普通に手で持てるというところで、「傘を逆さにして触手を触らなければ持てるよ」と紹介されています。

普通は刺されて大変なことになるのではないかと思いそうですが、扱い方を間違わなければ、触ることもできるということが学べます。
 

海でもホタルやダンゴムシを発見!

ここでキャスターの石塚が、杉本さんにおすすめの面白い生きものを伺ったところ、海の中にもいるホタルとダンゴムシを挙げられました。

ウミホタルはふだん、海水浴場などの砂の中に潜っていますが、夜は外に出てきて生きものの死がいなどを食べたりするとのことです。

捕まえ方としては、瓶の中にちくわを入れてつけると、中に自然と入ってくるのだそうです。

入ってくる時は光りませんが、他の生きものに襲われて逃げる時などに光りますので、威嚇という点で、捕っているうちに光ることもあるそうです。

また、ハマダンゴムシも夜に外に出てきて海藻などを食べるそうです。

石塚は「(飼って)楽しいですか?」と思わず本音(!?)を漏らしてしまいましたが、こどもからすると、変わった動きをするのは楽しいもの。

こどもは何に興味を持つのかわかりませんので、この夏、普通の生きものを探して、生きものを大切にする心を持ちつつ観察してみるのはいかがでしょうか。
(岡本)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2019年06月08日08時11分~抜粋

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