石塚元章 ニュースマン!!

今さらこんな話!?ローマ字の氏名も姓を先に表記へ!

河野太郎外務大臣はこの3月、外務省が公式文書におけるローマ字表記について、姓を先にするように変更するか検討中と述べています。そして、柴山昌彦文部科学大臣も「姓・名」の順で表記するよう関係機関に求めています。

自分の名前をローマ字で書く時、当たり前のように英語に倣って名前の方を先に書いてきた方がほとんどだと思われますが、なぜ今になって、このような話が出てきたのでしょうか。

5月25日の『石塚元章 ニュースマン!!』では、この動きについてCBC論説室の石塚元章特別解説委員と渡辺美香アナウンサーが語ります。

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20年前から検討していた

そもそも、ローマ字表記で姓を後に書き出したのは、明治時代に欧米に追いつくため、氏名の書き方も真似をしようとしたのが始まりだそうです。

ただ、中国などは英語表記であっても、昔から姓の方を先に表記しており、アジア圏でも日本と同じく本来は姓を先に表記する国が他にもあります。

急に出てきた話のように思われますが、実は2000年に文部科学省の国語審議会でも答申をしており、文化の多様性を尊重するためという理由でしたが、状況は変わりませんでした。

このニュースは中国でも取り上げられ、中には「これまで西側諸国を崇拝してきた日本が、やっとアジアに目を向けてきた」と論評するメディアもあったそうです。

この論評に対して石塚は「中国にしてみると、"どうだ!僕らがやってきたことが正しいだろう"と言いたいチャンスかもしれませんが…」と返しました。

これは内閣一丸となった動きなのかと思いきや、菅官房長官は「これまでの慣例など、考慮すべき要素が多々ある」として、やや慎重な発言をしています。

今後、国際的なイベントが目白押しとなる中で再浮上した話だそうですが、強制力がないため、定着するのは難しいかもしれません。
 

書き方だけでなく話し方も相手寄りに

今までローマ字表記を英語圏に合わせていたもさることながら、渡辺アナは他にも合わせたことがあることを思い出しました。

渡辺アナ「昔、アメリカ人の方と会話する時に、"マイネーム イズ ミカ ワタナーベ"って言ってたんですよ。わざわざアメリカの方に発音まで合わせてしゃべってることに、最近は違和感を感じるようになって。
このイントネーションなんですよってところぐらいは、譲らずに自分で主張しようかなという風に」

石塚「何となく住所もそんな言い方で」

渡辺アナ「その方が発音しやすいかなって、おもねっちゃってたんですけど」

相手に合わせようとし過ぎるがあまり、かえってわかりにくくさせているということがあるかもしれません。
 

姓名どっちが先かでモヤモヤ

ちなみに、石塚は首相官邸のホームページを見たところ、「Shinzo ABE」と書かれており、まだ姓の方が後に来ているようです。

ここで石塚は、「ABE」と姓がすべて大文字で書かれていることに着目し、「今後、姓を先に表記するケースと従来どおり名を先に表示するケースが混在した場合、姓をすべて大文字で表記しておくとわかるのではないか」と語りました。

それでも、他にややこしいケースはあるそうで……。

石塚「あと、イニシャルトークにも関わってきますね。M.I(架空の名前)と○○が付き合ってるみたいな。よく問題になるのが『MとI、どっちが名字?』とか。…どうでもいい話をしちゃいましたけど」

選択肢が増えすぎて結局わからずじまいとなり、モヤモヤすることがありますので、今後は「イニシャルトークは姓が先」などルールを統一して欲しいところです。
(岡本)
 
石塚元章 ニュースマン!!
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2019年05月25日07時19分~抜粋

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