さまざまな有識者の方から、21世紀を生き抜くための知恵を聞く、「21世紀の賢者たち」。
今回は『ゴゴスマ ~GO GO!Smile!~』(CBCテレビ)でもおなじみ、経済ジャーナリストの荻原博子さんに、お金の話をお伺いしました。
給料はなかなか増えない一方で、物価だけでなく電気代や保険料、年金などさまざまな料金が今後上がることが決まっているとなると、支出を抑えるしかありません。
そこで、今の生活を1割スリム化するコツを伝授していただきました。
今の生活を1割スリム化するための知恵教えます
買い物前に要チェック!
上手に節約できるかどうかは、買い物に行く前からすでに決まっており、いかに知恵を使うかが大事です。
買い物に行く前に、まずは冷蔵庫の中にある在庫をチェックしましょう。同じ物を買わないようにするためです。野菜などを腐らせてしまうともったいないですね。
ただ、奥に入っている物まで引っぱり出して確認するのは手間なので、買い物した物を冷蔵庫に入れる時にレシートに○を付け、それを冷蔵庫に貼っておきましょう。後で使った時は×を付け、次の買い物の時にレシートを持っていくと、何が残っているか分かります。
ちなみに、石塚室長はかつて単身赴任をしていた時に、レシートをノートに貼って、家計簿代わりにして使ってたそうです。マメですね。^^;)

レシートにいちいち印を付けるのもめんどくさいという方は、冷蔵庫の中身をケータイのカメラで撮りましょう。冷蔵庫にたくさん物が入りすぎている状態で、撮影しても奥の方が見えないという人は、まだ買い物に行かなくても大丈夫です。そもそも食料品がたくさん残っているので、チャーハンなど何か工夫して作れます。
カメラで撮るのは他の買い物でも応用がききます。洋服ダンスもカメラで撮っておくと、同じような服を買うのを防ぐことができるので、似たような服ばかり買ってしまい、後悔することがありませんね。
スーパーで買い物する時の注意点!
夕方にスーパーへ行くと、おなかがすいているので、なんでもおいしそうに見えてしまい、思わずたくさん買ってしまったなんて経験はありませんか。
そこでスーパーに入る前に、飴やガムを1個口に入れておくと空腹が抑えられます。
買い物を始める時、1日おきなどに頻繁にスーパーへ行く方は、カートはなるべく使わず、買い物かごを直接持ちましょう。カートは楽なので、たくさん載せてしまうためです。
あまり買い物に行かないお父さんの場合は、連れて行かない方が良いかもしれません。なんでも良い物と思って、どんどんカゴに入れてしまうことを防ぐためです。
また、晩ごはんのメニューを決めずにスーパーに来ると、たくさん買ってしまうので危険です。あらかじめ決めておいた方が買うものがハッキリしていて良いのですが、どうしても決めきれないという方は、まず総菜コーナーに行きましょう。
そこでお総菜を買うのではなく、お惣菜を参考にメニューを決めて、同じ材料を買って行けば、無駄な物を買わなくて済みます。
最後にレジに行く直前で、最もいらない物1個を戻す習慣を付けると、ちりも積もれば結構な節約になります。
また、荻原さんは最近、朝ごはんに米をおススメしています。お茶碗1杯で20~25円で済みますが、パンはバターなどを付けると1枚40円ほどかかります。
一緒に付けるおかずも和食の方が比較的安いものが多い一方で、今後は円安により輸入品がじわじわ上がっていくと考えられるため、洋食関連の食べ物が高くなるのではないかと予想されます。
気になる物価!これからどうなるの?
今後はトランプ政権の政策によりアメリカ国内の景気が上がり、金利が上がることにより、日米の格差が広がり、お金がアメリカ側へ流れていくため、さらに円安が加速するものと考えられます。
円安により輸出企業側にはメリットがありますが、例えば自動車は海外での現地生産が多いため、日本で生産する台数はあまり変わらないかもしれません。
輸出元企業は業績は良くなりますが、中小企業はあまり変わらないため、名古屋全体の経済としては、あまり状況が変わらなさそうです。
ガソリン代がじわじわ上がってきている上、今後は円安が進むとなると、さらに全体的な物価が上がってしまうことになります。
生活に少しでもゆとりを持つために、ぜひ今回紹介していただいた買い物術を参考にしてみてください。
(岡本)
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