石塚元章 ニュースマン!!

今週の気になる数字は鹿児島県の"34"

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コソボ内戦やペルー人質事件などで世界を駆け巡ったCBC論説室長・石塚元章が、生活に密着した情報から、世界情勢までゴージャスにお届けするニュースショー『石塚元章 ニュースマン!』。
気になる数字で今週のニュースをザクッと斬っていきます。
ニュースマン2ショット①

鹿児島県が34


さて、今週の数字ですが、今は33で7日からは34になります。
この数字、何かというと新しい国立公園が増えて34になるんです。
指定されるのは奄美群島国立公園。鹿児島県の奄美地方の陸域4万2181ヘクタール、海域3万3082ヘクタール。と、いわれてもピンときません。
島でいうと奄美大島、徳之島、喜界島、沖永良部島、与論島。世界最北のサンゴ礁もある、あの辺りです。
国内最大規模の亜熱帯照葉樹林が含まれており、珍しい動植物も生息してるということです。

珍しい動物は黒いアイツ


珍しい動物とは何でしょうか。
奄美大島と徳之島だけに生息するアマミノクロウサギです。
100万年の昔から隔絶した環境で独自の進化を遂げてきたそうで今では絶滅危惧種です。
島ではアマミノクロウサギを見る観察ツアーもあるので一度は行ってみたいものです。

さらに、珍しいのかは分かりませんが、確かにここにしか存在しないのがいます。
それはクロウサギモチーフのゆるキャラ。オスが漢字で黒と書かれた白い腹巻をした「コクトくん」。
メスが赤いリボンに赤いスカートの「ロビンちゃん」。
この2羽は鹿児島県奄美市の公式キャラクターとなっています。

日本は独特な国立公園


日本で最初の国立公園は瀬戸内海国立公園、雲仙国立公園、そして霧島国立公園。1934年(昭和9年)に決まりました。
ちなみに世界で初めての国立公園はアメリカのイエローストーン国立公園。
1872年のことですから、当時の日本は明治5年。今回の鹿児島県でいえば西郷隆盛がまだ健在の頃です。
アメリカやオーストラリアなど、土地が広い国は、その場所全てが国立公園として人の立ち入りを制限して自然を維持している。そこで人が住んでいたりはしません。
対して、日本は自然の中で人が生活しています。ゆるキャラもいます。
日本では一定の公用制限の元で風景の保護を図る「地域制」の公園制度を採用しているんです。
お国事情によって国立公園のタイプはさまざまですね。

さらに上を目指してます


今後、日本政府は奄美から沖縄方面を「世界自然遺産」に登録しようとしています。
まず国立公園に指定する、ということは世界遺産への登録のバックアップをすることになります。
知床がそうでした。1964年(昭和39年)に国立公園に指定、2005年(平成17年)に世界自然遺産へ登録されました。
と、国立公園を長い目で注目してみるのも面白いですよ。
今週の数字は34でした。
(尾関)
石塚元章 ニュースマン!!
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2017年03月04日07時00分~抜粋

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