2017年3月31日(金)

島根県宍道湖のシジミ漁に朗報!「はずれシジミを見抜く装置」が完成

多田しげおの気分爽快!! / ニュース

島根県東部の宍道湖。松江市と出雲市に囲まれた日本で7番目に大きい湖で観光名所にもなっています。
この宍道湖はシジミ漁が盛んで、平成27年の漁獲高は4006トンと全国トップ。
ところが、獲ってきたシジミの全てに、中身がちゃんと入ってるわけではないんだそうです。獲ったはいいが、中には空のものもあるそうで、中身がちゃんとしている貝は多い時で8割ぐらいなんだそうです。まず中身のあるなしを仕分けしなければいけません。
そこで松江工業高等専門学校電子制御工学科が「中身の無いシジミを見抜く装置」を開発したそうです。

シジミの仕分けは地味

シジミの大きさは4種類。小10ミリ以上。中12ミリ以上。大14ミリ以上。特大16ミリ以上。大きさは選別用の籠を使っていっぺんにできますが、中身が入っているか、いないかになると、これは一個一個仕分けていくしかありません。

その前に、現在はどんな方法でシジミを仕分けしているのでしょう?
まず貝をコンクリートとか石の台に貝を広げます。おもむろに貝をつかんでコンクリートとか石の上で転がしてみます。転がしてみると中身が入っている良品のものと中が空の不良品のものでは音が違います。
ひとつひとつ音を聞いて判断する気の遠くなる作業です。しかも本当に経験がないと分かりません。一回の漁で早くすんで2時間。多い時は4時間ほどかかるそうです。
シジミの仕分けは結構、地味です。

はずれシジミを見抜く装置の企業化?

今回、松江工業高等専門学校電子制御工学科で開発された「中身の無いシジミを見抜く装置」、大きさは、畳一畳分ぐらい。高さが1メートルちょっとぐらいのもの。そこにシジミを入れると一個一個仕分けをしてくれるんです。
一体、どういう仕組みになってるのでしょうか?

装置にシジミを投入し、下から光を当てます。そうすると貝を透過する光(透過光)透過光をとらえて、機械が簡単な計算をします。数値が高ければ不良品、数値が低ければ良品という判定法をとっています。

つまり一個一個に光を当てて、どれぐらい透過するかなどによって、これはちゃんとした貝、これは空っぽ、これは泥しか詰まってない、ということを判断していくわけです。選別速度は、毎秒3個。1秒に3個づつちゃんと検査できます。なかなかのスピードだと思いませんか?

実は、漁師さんが手作業で一個一個やっているのと、ほぼ同じスピード。言い換えれば、漁師さんはかなりのスピードで仕分けをしているわけですね。音を聞いて瞬間的に良品、不良品を判断する。これを機械がやってくれるわけで、精度はなんと97%以上。ほぼ正解ということです。

あとは、これを企業化していくだけです。現在、一台の値段が、軽自動車一台分ぐらいになると見られています。
シジミを獲ってきた後の、長時間に及ぶ一個一個の地味な仕分け。さらに経験を積まないとできないとなれば若い漁師は無理ということです。
自分たちだけでなく若い世代のためにも、漁師さんたちは、この装置をどこかの会社が作ってくれればと願っているそうです。
(尾関)

アーカイブス

同じカテゴリー

|
facebook twitter hatebu line