2017年6月26日(月)

小林麻央さんがブログに書いたことの重み

石塚元章 ニュースマン!! / ニュース

「息を引き取る瞬間、私は見てました。その時、これは本当に不思議なんですけど、愛してると言って、そのまま旅立ちました」

6/23金曜日の午後、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが記者会見を行った際の言葉です。

リスナーからの関心の高かったニュースは小林麻央さんの訃報でした。
メッセージを交えながら、CBC論説室の石塚元章室長が解説しました。

麻央さんのブログ

海老蔵さんの妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんが、34歳で亡くなられました。
麻央さんは乳がんだとわかってから「KOKORO.」と題したブログで闘病生活を綴っていました。

渡辺美香アナウンサーもアメーバブログの会員となって、麻央さんのブログを購読していました。

「やっぱり『なりたい自分になる』っておっしゃってからの、その病気との戦い方というよりは、毎日の幸せを綴る、その生き方に元気や勇気をもらっていたと思います」

石塚室長もこう語ります。

「自分の弱みをちゃんと示すことがいかに勇気がいることか。それができた女性だと思います」

海老蔵さんを変えた麻央さん

「我が家も7年前に嫁さんが乳がんを発症して全摘出との結論でした。手術は5時間とのことでしたけども、リンパ節に転移していれば手術時間が延びると聞かされていたので、時計とにらめっこ。幸い転移もなく、今では元気に暮らしていて、こども達と喧嘩もしている毎日です」(Aさん)

このように自分に置き換える方もいました。

「この1週間のニュースを振り返って、やはりこの訃報を避けて通ることはできません。前向きな闘病生活。色々な病気と戦ってる皆さんがどれだけ勇気をもらったかと思います」(Bさん)

「何よりも小林麻央さんという女性の人柄や影響力の強さだったと思いますね。何よりお騒がせだった海老蔵さんを泣かせた女性ですからね」(Cさん)

海老蔵さんも会見で、真央さんのことをどんな存在だったかと聞かれて「私を変えてくれた人」と言っていました。

リスナーからはマスコミへの不満も

しかし訃報の扱いについては、メディアに対する厳しい意見もありました。

「市川海老蔵さんが記者会見すると言っているのに、ブログの中身から、その行間を読んで亡くなられたんだっていうのを確認して、フライング報道をしてしまったスポーツ新聞などがありました。このフライング報道は必要なかったんじゃないですか?マスコミ批判がまたネットで飛び交ってますよ」(Dさん)

海老蔵さんのブログを読めば、誰もが察します。それでも報道してしまうのはなぜでしょうか?

「海老蔵さんが自分の言葉で伝えたいから会見まで待ってください、という風におっしゃられた。だから我々も待ってたんです。でもやっぱりフライングする社が出た。そうするとマスコミって待てなくなっちゃうんだね。他もやったんなら、確認取れたらやろうか、となる」

マスコミ側の論理を解説する石塚室長ですが、これに対し厳しく言う渡辺アナ。

「でもこういう時には、双方、誠実にちゃんと向き合う関係は作りたいですね」

今回のフライング報道とは関係ありませんが、麻央さんとの思い出で印象に残っている言葉は?と問われた海老蔵さんがこう答えています。

「麻央の方が大変なのに、自分よりも相手のことを心配する優しさ。どこまでも自分よりも相手の事を思う気持ち」

訃報を最初に聞きたいのは誰からなのか?人の死を報じる側に、そこを配慮する気持ちがあったのでしょうか。
今回の訃報はその伝達の仕方について、大きな一石を投じました。

ぜひ乳がん検診を

日本人女性のがんの中で、最も多いのが乳がん。重い軽いは別にして、日本人女性の11人に1人はかかると言われてます。

また、最近の傾向として増加傾向にあり、食生活の変化や高齢出産などいろんな背景があるようですが 30代ぐらいから増えてきて40代、50代の方に患者が多いようです。

早期発見が第一だと専門家は指摘しています。
若い時は、なかなか見つけにくいそうですが、早めに見つければ5年生存率が9割。命を落とすことはほぼありません。がんの中でも治りやすいがんでもあるので、ぜひ検診に行ってください。

「検診で乳がんが発見され、一人でも多くの方が助かれば、小林麻央さんが一生懸命ブログを書いてきた意味もあったという気がします」

こう語る石塚室長です。

ブログの最後のフレーズを胸に

「社会に影響を与えた世界の女性100人」で小林麻央さんを選んだイギリスの公共放送BBCも、今回の海老蔵さんの会見を受けて早速ニュースにしています。

「ひとこと言いたいのは、小林麻央さんのブログの、結果として一番最後になってしまったフレーズが『皆様にも、今日、笑顔になれることがありますように』と結んだ言葉。非常に重くて、とても良いフレーズだった」

と石塚室長。

渡辺アナも「その気持ちを、私たちがしっかりと持って生きたいですよね」と付け加えました。
(尾関)

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